

漢字の「トメ・ハネ・ハライ」のこと──文化庁の指針と学校現場の運用にズレがあったら……
■ 漢字の「トメ・ハネ・ハライ」問題は、宿題・テスト・受験でのハードルにも 漢字の「トメ・ハネ・ハライ」のことは、うちの長男も何度もぶつかってきた学習の壁です。 彼にはLD(学習障害/限局性学習症)の書字障害の傾向や手先の不器用さがあり、視覚も過敏です。 小学校1年生の頃は、漢字を添削されても本当に見分けがつかないし、がんばっても正確に書けないし、自信と意欲をなくすしで、漢字書き取りの宿題につまづいて、親子で困り果てていました。 この記事では、 「添削指導が細かすぎる担任の先生に当たってしまった」 「学校のテストの採点が厳しくて納得できない」 「受験での影響が不安」 ……などとお悩みの親子さんに向けて、以下の順でお伝えしたいと思います。 <目次> ■ 漢字の「トメ・ハネ・ハライ」問題は、宿題・テスト・受験でのハードルにも ■ 文化庁の指針:「字体が正しければ、字形の違いは誤りと考えなくてよい」 ■ もしも、担任の先生が漢字の「トメ・ハネ・ハライ」に厳しかったら? ■ うちの実例:先生の漢字の添削や採点が厳しい・不安な場合 🤔現実的に「トメ・ハ
2 日前


【第13回】「障害の社会モデル」の話〜発達障害の"障害物”は、あなただけの問題ではありません
■ 発達障害のある人が 「うまくいかない」と感じた時に、知って欲しい言葉 「10代のための凸凹学」連載13回目の今回は…… 「どうして自分はうまくいかないんだろう」 「なんで自分は発達障害なんかなの……」 「人類やるのが根本的に向いてない!」 イラスト生成:ChatGPT ……なんて、生きづらさを感じて悩んでいる人に、ぜひ、知っておいて欲しい言葉があります。 (※ちなみに、「人類向いてない」は、うちの長男の口癖です😅) それが、 「障害の社会モデル」 です。 🤔「障害の社会モデル」って、どういうこと? これまでの記事でも繰り返し「 壁(=障害)はその人と環境との「間」にあるのであって、その人の中にだけ存在するのではない」 とお伝えしてきました。 これが、「障害の社会モデル」の考え方です。近年では、専門のお医者さんの発達障害の診断基準にも、この考え方が反映されているんですよ。 この「障害の社会モデル」と対になる言葉が 「障害の医学モデル」 または 「障害の個人モデル」 です。 👉「医学モデル(個人モデル)」での、障害はどこにあった?...
11月8日


【支援ツール】読みやすさマッチング表 - 無料ダウンロード
■ 「読みやすさマッチング表」を公開しました LD(学習障害/学習症)がある子をはじめ、発達障害のある子の参考書・問題集選びや、合理的配慮をお願いする際の説明資料、先生方のテスト・プリントのUD化の参考などに使える一覧表です。 フォント・口調・行間・ルビ/アイコンの有無を組み合わせて比較 できます。(文末より無料ダウンロードできます) よく、 LDがある子は「明朝体のフォント(書体)は読みづらい」 と聞きますが、一般的な明朝体は線の太さが一定ではなく、特にトメ・ハネ・ハライの尖った三角部分や濁点などは認識しづらくて、誤読しやすい傾向があるようです。 ややLD傾向があった長男も、小学校低学年の頃、先生に漢字のトメ・ハネ・ハライを添削されても 「何が違うの!? どこをどう直していいのかわからないよ〜😭」 と泣いてたので、やる気の問題ではなくて、本当に違いが見分けられなかったのだと思います。 このように、フォントによって、読みやすい/読みにくい、の個人差がありますが、 実は、子どもにとって、文章の読みやすさを左右する要素は「フォント」だけではありませ
10月9日













