No.011
「タイマー」ASDのある子の気持ちの切り替えの工夫と声かけ
■気持ちの切り替えの苦手な子、マイペースな子、予定変更に弱い子…
うちにはタイマーがいっぱいあります。写真以外にも、iPadのタイマーアプリや家電製品のタイマー機能など、フル活用して毎日使っています。
【タイムタイマー】
なかでも「タイムタイマー」は、時間という目に見えないものを「見える化」してくれるので、時間感覚の弱い子にはとても分かりやすいです。
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同じような配慮の時計が、通信教育の教材や、「小学◯年生」のような学習雑誌の付録でも時折ついてきます。「時間が減っていく」感覚が見て分かるようになりました。
【砂時計】
100円ショップにもある、定番の砂時計やオイルタイマーも、時間の「見える化」に便利です。
声かけは「あと、何分で支度できそう?」など、本人に目標をセットしてもらったり、遊び終わりの時間などを示して「あとこれぐらいだけ遊べるよ。どうしてもやっておきたことある?」など、本人の都合を聞いています。
【キッチンタイマー/タイマーアプリ】
100円shopのキッチンタイマーや、iPadのタイマーアプリはゲーム時間の管理に使っています。
【家電のタイマー機能】
電話機のタイマーは毎日、長男が学校に出発する時刻に鳴るようにセットしています。その他、カウントダウン機能もあるので、イベントなどに合わせてセットしたりします。
炊飯器の予約タイマーは、毎日決まった時刻にご飯が炊けるようにしてあるので、この出来上がり時刻の「炊飯ジャーのピピピ、がなる前に宿題は終わっていて欲しいな」と伝えています。
目覚まし時計以外でも、生活の時間の目安になるポイントにアラームを入れると、時間変更に弱い子は安心するように思います。
他にもガスコンロのタイマーなどを使って「ママの料理が終わるのがあと10分。◯太郎くんが宿題終わるのと、どっちが早いかな?」など、競争するとやる気になる時もあります。
タイマーを自分の補助ツールとして使い慣れておくと、もう少し大きくなった時に自分で時間管理出来るようになるのではないかな、と期待しています。
【参考書籍】
「発達障害の子を育てる本 ケータイ・パソコン活用編」中邑賢龍・近藤武夫監修(講談社)
タイムタイマーの紹介などの他、パソコンやケータイ、タブレット、ボイスレコーダーなどのテクノロジーを使って、子供の困難をサポートする、画期的な提案満載の本です。受験や就労も視野に入れているので、少し大きなお子さんにもとても参考になります。
関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」大場美鈴・著(ポプラ社/2016)p.79収録 →Amazonで見る