No.013「ふせん」マルチタスクが苦手な人の優先順位づけの工夫
人には大まかに「同時処理(マルチタスク)」が得意な人と、「継次処理(シングルタスク)」が得意な人がいるそうです。
同時処理型のひとは、パッと全体を把握してから、そこに至る細部に入って行き、継次処理型の人は、順序良く、ひとつひとつクリアしていくのがやりやすいようです。
工作などでも、コツコツ手順通りやる子と、最初に完成図を見てから作りたがる子がいますよね
自分のタイプを把握しておくと、学習面でも効率が良くなるようです。
私は継次処理タイプなので、マルチタスクで一度にいろいろ言われるのが苦手です。
「ママあれやって!これやって!」×子ども3人分や、「今日はあれもこれもやらなきゃ!」と思うと、軽くパニックになったり、イライラしたりする原因になってしまいます。
以前病院の待合で読んだ女性誌に「できるお仕事ママの手帳術!」みたいな特集があって、「できるお仕事ママ」では全くないけれど、フセンの使い方が使える!って思ったので、自分なりにアレンジ応用しています。
私は手帳を持ち歩かないので、冷蔵庫に貼ってある、家族五人分のスケジュールが把握できる「ファミリーカレンダー」にフセンを貼っています。
写真をご覧いただくと、主婦の日常がいかに小さな雑事で溢れているか分かります(笑)
子どもの持ち物の用意や、誕生日ケーキの予約、銀行に行く用事や年賀状の準備・・・些細なこともいっぱいあると、なんだか余裕がなくなります。
このような雑用も、やりたいことも、全部フセンに書き出してしまいます。
これを「to do リスト」と言うそうですが、私の身の回りで「できる!」と思うような人は、結構これやってるんですね。やり方はフセンだけでなく、マインドマップやカードなど、いろいろですが、、、
フセンを見渡して、「これとこれはまとめて買い物ついでにできる」など把握できたり、締め切りのあるものはカレンダーの目標日時に貼っておくと、意外とどうしても今日じゃないといけないものは1個だけだったり。
客観視できるだけでも、イライラが軽減されます
小さなことでも、達成できてフセンをはがす時、爽快ですよ!
ポイントは「スモールステップに分ける」ことです。
年賀状も、大きな夢も、スモールステップに分けて、具体的にできる小さなことから始めると、結構なんとかなってしまうんですね。
これは、子どもの発達課題や学習課題で同じことが言えると思います。
いきなり「片付けをする」「友達と仲良くする」は無理でも、「引出し一個の中を整理する」「◯◯くんに『おはよう』って言う」くらいなら、出来そうな気がします
それが出来たら、次のステップ。
そうして見守っていると、だんだんと出来ることが増えて来ました
■うっかりさんへの伝言の工夫
もうひとつ、フセンの使い方で「母メモ」を渡すことがあります。
長男は、うっかり屋なので、よく隣の席の子のエンピツや消しゴムを、慌てて一緒に筆箱に放り込んで持ち帰ってしまいます。
「明日返しときなよ、ね。ね!」と念押ししても、それもうっかり忘れてしまいます。
先生宛てに連絡帳に書くようなことじゃない、自分でやって欲しい小さなことを、フセンに入る短い文で指示書きして、文具などにくっつけておきます(うっかり取れることもあるので、マスキングテープに書くことも)
小さな文字が書けるようになったら、これは自分で書いて貼れるようにしていきたいところです。
うっかり屋さんも、自分へのフォローの仕方をスモールステップで身につけておけば、もし、うっかりしちゃっても、慌てずに済むんじゃないかと思います
初出:facebook 楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note 2013年11月8日 ·投稿 関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」大場美鈴・著(ポプラ社/2016) 収録 →Amazonで見る