No.019 「療育あそびトラップ」LDを毎日勝手に緩和・改善する工夫
母の陰謀第二弾。フフフ。
目の動き(ものを目で追う、一点を見つめる、次々視点を移す、見た情報を元に体を動かす、など)が育つと、LDのある子の読み書きが少しラクになるかもしれません。
とは言え、親も根気よくトレーニングに付き合うのも大変なので、家中のあちこちにトラップを仕掛け、毎日勝手に療育あそびしてもらおう、という壮大で気長な作戦です。笑
子どもって、目の前にぶらぶらしてるものがあれば、通りすがりにパンチしていき、ジャンプ台があれば飛ばずにはいられない生き物だと思います
この習性を利用して、ちょうどいい場所にちょうどいいものを仕掛けます。
「療育あそびトラップ」の例
【家庭用トランポリン】
ビジョントレーニング以外にも、全身運動でバランス感覚を鍛え、緊張と弛緩を繰り返すトランポリンは多くの療育書でも紹介されていて、私は、おうち療育のマストアイテムだと思っています。
これをテレビの見える位置にセットしておけば、画面を目で追いながらぴょんぴょんするし、下の子はEテレやプリキュアの歌に合わせて飛び跳ねます。
長男の面倒な計算カードなどの宿題も、飛び跳ねながらやると、結構楽しくできますし。
ただ無心で飛ぶよりも、何かを注視するよう意識するといいようです。
値段は数千円から高価なものまでありますが、おもちゃ屋さんより、スポーツ用品店にあるもののほうが、耐久性に優れコストパフォーマンスがいいように思います。うちのは、毎日ヘビーユーズで既にボロボロですが、「アイアンマンクラブ」と書いてあるのが辛うじて分かります。
軽量で、脚も簡単に取り外し出来るので、公園などにも持ち運べます。
うちの子達は毎日ぴょんぴょんしてます。
【パンチボール】
リビング→茶の間の動線上には、ちょうど気になる位置にお祭りでもらったビニールヨーヨーをぶらぶらさせて、パンチ・ボールにしています。風船にゴム紐をつけたり、小さめのボールをネットに入れて下げてもいいと思います
もうちょっと大きくなったら、ボクシング用の本物パンチボールを自分の部屋に置いてもらって、思春期のストレスも一緒に発散してもらうのもいいかもしれないな、なんて。
【その他】
ソファに座れば見える位置にモビール
障子にはマリオの敵キャラカードを貼ってストラックアウト(数字でももちろんいいと思います
トイレにはカチカチ振り子
ゴミ箱には100円shopのバスケットゴールを棒に速乾ボンドでつけたもの
…など。もちろん、トラップはこの通りでなくてもいいのです。
ご家庭の都合や お子さんの好みに合わせてみて下さい。
音楽好きのおうちはメトロノームや楽譜を見ながら、ピアノなどで指を動かすなども効果がありそうですし、親の趣味に合わせてできる療育あそびをやってもらう、って手もあります
■おうちで療育あそびを続けるコツ
私は療育の専門家と違って、どれが自分の子に最適な方法なのか、やって見ないと分かりません。
なので、家庭で療育あそびをする際には本などを片手に、やり過ぎて弊害がでそうな手法でなければ、ダメもとで、とりあえず一度は全部TRY!しています。
その中で、子どもの興味を引いたものを続け、うまくいかない場合は修正改良してみたり、全くダメなら別の方法を考えて…の繰り返しです。ムダも多いですが、実験と検証(笑)を繰り返すうち、うちの子に効果的な方法のコツを掴んでくるので、だんだん当たりが増えてきましたよ
「子供のため!(キリッ!」と思うより、「漢字の宿題嫌がらずにやってくれたら、私も楽だよな〜」と「自分のため」と意識した方が、結果に左右されずに続けられるように感じています。
見慣れてくるとやらなくなるので、ちょいちょい修正したり、追加したりの、アップデートをしながら、トラップを仕掛けて三ヶ月くらい(トランポリンは一年以上ですが)。
長男は、字を書くのにはまだまだ苦手意識がありますが、漢字書き取りの宿題は少しスピードUPしてきたし、以前はボールを避けられず、マトにされるから参加したがらなかったドッヂボールが、「ボール、当たらなくなって来た!」と嬉しそうに言って来て、最近は休み時間に入れてもらって、楽しくやっているみたいです
原題「ビジョントレーニング・トラップ」
関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法」 大場美鈴・著(ポプラ社/2017.2)p62-収録 →Amazonで見る