No.026「テスト分析」
■テストは学校が無料で自動でやってくれる発達検査
いよいよ学期末ですね。今日は個人面談。
ちゃんと、逃げずに行ってきます。
この時期、子どもはテストもたくさん持ち帰ります。ああ、頭が痛い……
……などと言わず、テストを有効活用できるといいなと思います。笑
以前、発達検査の結果の投稿のコメントのお返事で「検査もテストも結果を活かせれば支援になるかも」と自分で書いて、はっ!としました。
そうです、「テストは学校が無料で自動でやってくれる発達検査」です!
そう思うと、30点のテストでも、ありがたいものに思えてきます。笑
分かりやすい例として、長男の漢字テストを見ながら、傾向と対策を考えてみます(◯太郎、ごめん、あんたの漢字テスト、人類の発展のために全世界に公開するよ)。
先生に×を貰った間違いも、大まかに三種類くらいに分類できるので、色分けしてみました。
1【水色】
漢字の形や意味は分かっているのに、字形が悪く、特にトメハネハライやカドの認識が曖昧なもの(親としては、字は合ってるので、これくらいはマルにしてあげて欲しいですが…)。
→目と手指の連携の問題がありそうなので、ビジョントレーニングや指先の連動性を高める遊びが有効なのでは…? とアタリをつけます。
2【みどり】
「会う」と「合う」など、同音の漢字と混同したり、熟語の順番を反対に書いたり…など、意味の理解があいまいなもの。
→図やイラストで言葉の意味の違いをはっきり教えてあげたらいいかも〜、と思ったり。
3【ピンク】
漢字そのものがすっぽり抜けていて、記憶の手がかりが全くない状態。または、思い出せる時と、思い出せない時がある状態。
→本人の身近な記憶と結びつく工夫を考えてみます。
1と2についてはかなり惜しいので、ちょっとした工夫や練習で、そのうちできるようになりそうです。
3は、ほっといても自然に学んでくれる保証はなく、この先熟語や同じ部首の漢字など、積み重ねの上に成り立つものは、何もしてないと「すっぽり」部分が拡大してしまう可能性もあるので、さり気なく、できる努力はしてみたほうがいい気がします。
こうやって、本人の苦手な作業や情報処理に目を向けた方が、しらみつぶしにテスト直しをするより、時間はかかるけれど効率的だと思います。新しい漢字はどんどん出てきますしね。
得意なハズの算数のテストも、心理プロファイラーになった気持ちで見てみると…
「ここから集中できなくなって、なぐり書きしてる」とか
「単位を書くのが面倒で、投げちゃったな」とか
「文章問題の数字だけひろって適当に式を作っちゃったな」とか、
「これは、模範解答ではないけど、考え方は合っているからほめてあげよう」とか。
テストをじっくり見てみると、息子が悪戦苦闘している姿が想像できるので、30点でも愛くるしくさえ感じます。笑
療育や支援の本には、得意を伸ばして苦手克服には全力を投じない、できないことには目をつむることも必要、と度々書いてあり、私もその通りだと思っていますが…
出来ないことのために得意なことが伸び悩んだり、十分な力を発揮できず、本人のプライドが傷ついてしまう場合もあります。
無理のない範囲でフォローして、少しずつ自信をつけていければ、と思っています。
まあ、やるだけやってもダメならば、「今はパソコンで文字が打てれば大丈夫だし〜」と、別のアプローチに気持ちを切り替えることも出来ますしね。
テストも結果を活かせれば、「頭痛の種」から芽が出るかもしれません(うまいこと言った!笑
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