No.028
「ことばカード」
■漢字やことばの意味を理解し、語彙を増やす工夫
今日はテスト分析二つ目のケース。
「行く」→「言く」「半分」→「分半」など、意味の理解があやふやで、同じ読みの漢字と混同したり、熟語の順番が逆になってしまう…などの間違いについての取組みです。
対策は、ことばの意味を「見える化」します。
「ことばカード」は大きめの単語帳に、図やイラストを使って、漢字やことばの意味を分かりやすく説明したり、字の特徴を視覚的にみせたり、本人の知っている場所や人名に関連づけたり、好きなキャラクターを使ったクイズにしたり…あの手この手でことばの意味を説明した、オリジナルの辞典みたいなものです。笑
「沼」と「池」と「湖」の違い→実際に行ったことのある場所で説明。
「林」「森」など→ご近所さんの名字クイズ。
「サンズイ」の漢字→「水属性の漢字」などと、好きなゲームのモンスターのイラストを入れてトレカ風に…など。
長男は、よく連絡帳の持ち物に「手さげ」を「毛さげ」と間違って書いていたので、あえて「毛さげ」の絵を描いて示したところ、一回で間違いが直りました。笑
他にも、兄弟でマンガを読んだり一緒にテレビを見たりしていると、「ヤンキーってなに?」とか、「3564でミゴロシってどういうこと?」なんて、ドキッとする質問も出てきますが(笑)そんなことも、口で答えても同じことを何度も聞かれるので、簡単に紙に書いて説明しています。
辞書引き学習してくれればいいんですが、なかなかやらないよね〜。
次男は園児の頃、ことばを探すのに時間がかかって「ん、ん、ん、、、」という吃音があったのですが、最近はそれも治まり、ずいぶん語彙が増えて物知りになってきました。
これは、次男の自然な成長に加えて、こういったことばを増やす療育あそび的な取組みの他に、私が話を最後まで遮らずに聴くなどの「傾聴」を実践したり、興味のあるマンガをいっぱい与えてゴロゴロ読んだりした(笑)、地道な成果だと思っています。
マンガはことばを育てるのに、とてもいい教材だと思います。
特に「コロコロコミック」みたいな男子小学生の好きなギャグ満載のものは、ダジャレなどがいっぱい載っていて、オーバーなイラストで視覚的にも分かりやすく、語彙を増やすのにはもってこいだし、会話が一方的だった長男も、これで「ノリツッコミ」など覚え、最近は友達との会話もキャッチボールできるようになってきました。(まあ、中には「学校でマネされたらちょっと困るな」ってものもありますが…適宜フォローしつつ。笑)
こういったイラストを描いたり、自分でクイズを考えるのはちょっと苦手・・・という方のために、参考になる本を紹介しますね。
「親子で楽しむ!わくわく漢字の世界の大冒険」馬場雄二
漢字の特徴を視覚的に捉えた、楽しいクイズやパズルがたくさん載っています。算数編も二冊あり、親子で楽しめましたよ。
「ドラえもんのかん字じてん」〈ステップ1〉 (ドラえもんの学習シリーズ) 栗岩 英雄
ドラえもんのおもしろ攻略の学習シリーズはうちでも結構揃えていますが、これはとても便利な一冊。小学校1、2年の漢字が分かりやすくまとめてあり、一字一字の説明と、その漢字を使った会話のやりとりを入れたマンガが一緒に載っています。
1〜6年の漢字が一冊にまとまった、同シリーズの「絵で見ておぼえる小学漢字1026」もありますが、こちらはマンガはなく、ワンポイントのイラスト解説です。辞書として便利で、漢字辞典として使えます。
初出:facebook 楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note 2013年12月11日 ·投稿-No.028