No.031
「レシピ集 for kids」
■「できた」を増やす、感覚過敏のある子の偏食対策
味覚・嗅覚が過敏な子どものごはんづくり、親は結構大変ですよね。
うちの長男は、好きな食べ物は白いご飯、好きな飲み物は水(しかも、うちの洗面所の蛇口からでるのが一番美味しいんだとか…)という人で、食物アレルギーはないけどフルーツやジュースは刺激が強くて口にしません。無理に食べさせると吐き気がしたりパニックになるので、学校にも伝えて、除去はせずとも残すのを大目に見てもらっています。
次男は食物アレルギー持ちで、少しずつ食べられるようになった卵・乳製品もまだ苦手な様子です。食感が苦手なこんにゃく、うどん、匂いがダメな納豆、チーズ、きのこなども食べません。あと「なにが入っているか分からないから心配」という理由で、炊き込み御飯なども嫌がります(その割にカレーは好きです)。
その日の幼稚園の給食メニューによっては登園をしぶります。「うどんなら行かないけど、カレーなら行く」とか…苦笑。
こんな調子なので、食べられるものを私が心を込めてテキトーに作っても
「このパン、こげてるからヤダ」とか、
「ごはんに固いおコメが混じってる!替えて」とか、
「ママ、ネギ切ったあと、まな板洗わなかったでしょ。ネギ臭いから食べれない」とか……ま〜細かいこと細かいこと。
…だったら、ご自分でどうぞ。
な〜んて、思ってしまうわけです。
でも、本人たちにとっても、自分で作れた方が自信になるし〜
夕食にはしつこくいろんな食べ物を出すとしても、朝食くらいは自分の体調に合わせて好きなものを食べて、気持ちよく登校・登園してもらった方がいいし〜
軌道に乗れば、私も楽だし〜(←本音はコレ)
との思惑から、手作りレシピ集を作りました。笑
本当に「レシピ」と言っていいかも分からない、基本のきのきのき、くらいの簡単なものです。
ご飯の炊き方(無洗米)、つぎ方、おにぎり、お湯を入れるだけでできるものや、トースト、お餅の焼き方……こんなメニューを、横から逐一口をだすように「茶碗を近づけて」とか「トングは上から持つ」とかの動きのコツや、道具や家電の使い方もその都度入れつつ、懇切ていねいに分かりやすく描いたものです。
レシピはB5のクリアファイルに適宜追加していって、踏み台とブックスタンドも用意し、見開いて見ながら両手で作業できるようにしました。
冬休みの朝食、毎日長男は自分で作っています。
カップスープ+ツナマヨトースト、とか、おにぎり、きなこもち、永◯園のお茶漬けとか、そんな簡単なものですが。。。
自分で作ると、ちょっとくらいパンがこげてても「おいしい!」と言って食べたりしてます。
【2023.12追記】後日談。
長男18才、次男16才、長女13才の今現在ですが、私はお弁当と夕食だけしか作らずに済んでます(朝子どもがだるい時とか、頼まれれば朝食も作りますが…)。朝や休日は各自勝手に好きなもの作って食べてます。成長期なので、帰宅後にはおやつ代わりにカップ麺も(長男は一日6食くらいの時期も。ゆる文化部なのに…)。
うちの食費はエライことになってますが、家事の負担はだいぶ軽減されたし、私が体調不良の時でもあるもので食べててくれるので安心です。
小さな頃から料理のことを教えるのは、手取り足取り手間がかかりましたが、今では本当に「やっててよかった」と思っています。