No.032
「続・青ペン先生 (絵日記・記述編)」発達障害のある子の宿題サポート
■絵日記が一行で終わってしまう子、記述式問題が苦手な子…
冬休みも残りわずか、宿題間に合いそうですか〜?笑
全国の小学生の多くは、学校で配られた、各教科がバランスよく出された一日一ページの冊子に取り組んでいると思います。
これをですね〜、うちの長男は日付を無視して、取り組めるところからやるんですね。そうすると、計算やクイズの問題から埋まっていき、最後に残るのは・・・苦手なオカズです。笑
普段より、学校の絵日記ではなぐり書きで、
「たのしかったです」以上。
え、それだけ!?
絵も無関係のクリボーとか描いてあるし・・・あ〜の〜……
例文を読んで記述する問題も「文から抜き出して書けばいい」ということには気づいているものの、長過ぎたり、短すぎたり、ちょうどいい範囲が分からないみたいです。
「たくさん字を書かないといけない」ってだけで、イヤになってしまい、冊子ではやり残しになっています。
ここで、以前ご紹介した青ペン先生の再登場です(参考Blog記事「青ペンせんせい」 )
記述式の問題は、文を読んで「誰がなにをしましたか?」という問いに、回答欄のカッコ内に答えの文字数を「◯◯◯」と、青ペンでバランスよく入れてあげます(色は何色でもいいです)。
こうすると、手がかりのヒントと同時に、程よい解答の分量が分かってきます。
どうしても難しい時、やる気がない時は、「き◯◯」など、一文字だけヒントを追加してハードルを下げます。
そして、絵日記。
まず、題材を決めるときに、スマホ・デジカメなどの写真を見せます。
「なにを書こうか〜?こんなとこも行ったよね、この後、◯◯したよね」
など、子どもが思い出せるような声かけをします。
子どもにデジカメから描きたいところの写真を選んでもらい、
青ペンでフォーマットを作り、穴埋め式に書けるようにします。
長方形やカッコで空欄を作り、句読点とつなぎの言葉を入れます。
「□月□日、 くんと、 しました。 で、 と思いました。」
と、いう感じです。
これで、ギリギリなんとか最後の行まで書けます!!
絵は、記憶をたよりに描けない子、動くものや立体的なものを描くのが苦手な子は、写真を見ながら描いてもいいと思います。
目の前に同じものがあっても、写真で平面にした方が描きやすくなることもあるみたいです。
タブレットなどの写真なら拡大もできるので、結構細かい書込みをしてくれることもありますよ。
「ここはなにがあったっけ〜? 誰がいたんだっけ?」
など声かけしながら、思い出す手がかりを具体的に与えてあげるのがいいと思います。
大人でも、PTAの書類などお願いされた時、まっさらなA4用紙を渡されても戸惑いますよね。
文章のフォーマットやテンプレート、ひな形があったり、前年の例文を参考にしたりして、なんとか形になると思います。
作文も「いつ・だれが・どこで・どうした」という基本の形式を覚えるまでは、形を作ってサポートしていけば、だんだん自分でも書けるようになるのでは、と思っています。
お子さんの宿題が始業式までに無事終わりますよう、お母さんお父さん、応援しています!
参考書籍:
この「あなうめ式」は、発達専門のクリニックの待ち合いにあった本がヒントになったのですが、同じものはAmazonでは見つかりませんでした。絶版になったか、私のタイトル記憶間違いか。。。
替わりに購入してみた親野智可等さんの本(ムック)も、高学年のお子さんの、もっと本格的な作文や読書感想文のフォーマットが載っていて、とても分かりやすいと思います。
親野智可等の学力が伸びる「作文力」教室 (別冊宝島1688号) (別冊宝島 1688 スタディー) 親野 智可等 →Amazonで見る
関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」大場美鈴・著(ポプラ社/2016)0.194-収録 →Amazonで見る