No.039
「ジャンケンフローチャート」
■ASD/ADHDのある子にゲームのルールや流れを教える工夫
学校で「最初の順番決めジャンケンで負けると、ゲーム自体の参加を放棄する」ことで当時の先生やクラスメイトを困らせてしまっていた長男。(これで補助の先生と仲良くなれました)
それを「ワガママッ!」って一喝する前に、私なりに理由を考えてみました
(一喝くらいは、したかもしれません・・・)
「負けず嫌い」にも理由はいろいろありそうです。
特有のプライドの高さ・・・もありますが、
予測のつかないことが苦手
負けた時にどうしたらいいのか分からず、不安・パニックになってしまう
・・・などでのつまづきが、長男には考えられました。
プライドの高さには、親がゲームに付き合って、「三回のうち、二回勝って一回負けるなど、徐々に負けに慣れさせるといい」とのクリニックの先生の助言。
これは地道にやるとして、すぐにでも対策ができそうなのは、
予め、全体のゲームの流れを教える
負けた時、どう振る舞ったらいいか教える
…です。
本人は「勝ったら◯◯できる」ことしか頭にないので、その他の「想定外」になってしまうとパニックになりやすいのでしょう。
順番決めジャンケン→ゲームの流れをフローチャートにして、ルールブックに書いたところ、すごく安心したようです。
フローチャートはいろんなケースを想定して、一目で分かるようにできるのがいいですね。
ジャンケンで負けてもゲームには参加できる、順番も回ってくる。
その後ゲームが始まって、そこでも勝ち負けがある。
もし、負けた時もこうすればいい。
それでもやりたくない時は、こうして待てばいい。
・・・こんな流れが予め分かっていると、心理的な負担が随分軽くなるようです。
これはスポーツや行事などでも同じです。
【おまけ】
今回、順番決めジャンケン→ゲームの流れを、より見やすく分かりやすい図にして、A4サイズのフローチャートを作り直してみました。
よろしければ、ご家庭や学校などでご活用下さい。
初出:facebook 楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note(2014年1月26日投稿) 関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」大場美鈴・著(ポプラ社/2016)p.180-収録 →Amazonで見る