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執筆者の写真楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

スマホでできる「手順カード」の作り方 楽々ミニ講座


絵カード 買い物の手順カード

 

〜スマホ・タブレットで誰でもできる!〜

★★★ 「手順カード」の作り方 楽々ミニ講座 ★★★


for:何かの手順を教えるとき、心の準備をさせるとき


自閉症啓発デーにお伝えした「絵カードの作り方」の応用編。


絵カードを順番にならべて手順を伝えると、とても分かりやすくなり、子どもも安心できるので、未知への挑戦のハードルを下げることができます!


写真例の買い物だけでなく、手順カードが自分で作れるようになると、生活上、学習上、いろんなことに応用ができます。


例えば…


・トイレトレーニング ・着替え ・歯磨き ・病院の予防接種 ・歯医者 ・ケンカした時の謝り方 ・家電の使い方 ・繰り上がり繰り下がりのある筆算の手順


・・・などなど。


どんなお子さんにも分かりやすいと思いますが、新しいことをやるのが苦手な子、落ち着いて取り組むことが苦手な子は特に、余裕のある時に事前に心の準備ができていると、チャレンジしやすくなると思いますよ。


前回同様、親がスマホ・タブレットのアプリで簡単に作れるように、レクチャーしてみますね。


では、スマホでできる「手順カード」の作り方【楽々ミニ講座】やってみましょう!↓


***********************


前回同様、iPhone/iPadアプリの PicsPlay Pro(JellyBus Inc.)を使って「レジの手順カード」を作りながら、説明していきますね。


今回私は有料版(500円)にバージョンアップしてみましたが、無料版でもなんとかできます!もちろん、他の写真加工アプリ・ソフトでも抑えるポイントを掴めば、類似機能で応用可能です。


前回と重複する、細かな作業行程の解説は省きます。


1.写真を撮る


今回は手順ごと、複数枚必要になってきます。

お子さんがやっているところをとってもいいですし、親がお手本を見せたり、きょうだいやお友達にお願いしてもいいです。

写真が撮れない場合や、人物が気になる場合は落書きアプリで、指で描いたマルボー人間の絵を写真保存すればOKです!

ネットで大抵の画像はあるので、フリー素材をダウンロード→jpegで写真保存してもOK。


うちでは、長女の大のお友達の赤ちゃん人形とぬいぐるみさんたちに協力して頂きました。笑

この場合、おもちゃのレジを使って、家ですぐ撮れました。


2.トリミング・背景を消す


必要あればトリミングし、後ろに散らかったおもちゃがごちゃごちゃ写っているので(笑)「描画ツール」で、レジ周辺を囲み、それ以外の背景を指で塗りつぶして消していきます。(今回は台が白なので、水色使いました)


背景消し機能があれば、一発で処理できます。


3.カラースプラッシュ


PicsPlay有料版の優れた機能、カラースプラッシュ!

これは対象物以外の色をモノトーンにして、必要なところだけ着色できるのです!スゴイ!


「Fx」から「カラースプラッシュ」を選択すると一度写真の全部がモノトーンになります。

彩色したい部分だけ、指でなぞるとそこだけ色が着きます。


無料版の場合、「描画ツール」の中に、半透明のブラシがあります。グレーなどを選択して色を消したい部分の方を塗っていきます。(大きめブラシサイズのほうがうまくいきます)


一般的な写真加工アプリの場合、一旦モノクロ写真にして、色をつけたいところだけ、塗り絵のように塗ったり、全体の彩度をすこし落として、注目したいところを赤丸で囲んでもOK。


手持ちのツールをうまいことアレンジしてみて下さい。


なぜこの過程を入れるかと言うと、前回のヴィネット同様、必要な部分にだけ、子どもに注目させるためです。但し、今回の場合は、ある程度背景や他の人物が写っていないとかえって状況が分かりにくいので、注目部分が複数でてくる場合、このように全体を見せつつ、何カ所かポイントを絞って注意を引く工夫が効果的だと思います。(ヴィネットは一カ所だけに的を絞るので、今回は使いません)


4.ふきだしと台詞


本人または相手の台詞がある手順では、「描画ツール」で白を選び、吹き出しを描きます。アプリによってはスタンプなどに吹き出しが用意されているものもありますね。

台詞は人物によってテキストの色を変え、なるべく短い言葉を入れます。


本人用の台詞を入れたからといって、その通りに言わなくてはならない訳ではありませんが、場面に応じた望ましい言葉を知っていて言わないか、全く言葉自体知らないか、では大きく違うと思います。

本人にはプレッシャーにならない程度に「もし、言えたらカッコいいね。頭を下げるだけでもいいよ」など、できなかった場合のフォローも入れつつ助言してあげるといいでしょう。


「こういうときには、こう言えばいい」を知っていれば、いずれ自分のタイミングで言えるかもしれません。


6.フレームとテキスト


前回同様、下の余白の大きめのフレームを選択し、テキストを入れます。テキストには番号を振り、順番が分かるようにします。


7.保存


写真に保存し、適宜サイズを調節してプリントします。


複数枚になる場合は特に、カードを入れるファイル、薄型フォトアルバムなどがあるといいと思います。大きなお子さんのSSTなどに使う場合は、名刺サイズにプリントして、名刺ファイルに入れておいても便利です。

また、よく使うものはラミネートして、カドにパンチで穴を開けてまとめてリングで閉じておく、という方法もうちではよくやります。


使う場面に応じて、やりやすい方法を選んでみて下さい。


枚数が多いとちょっと大変ですが、アプリでできれば、ちょっとした空き時間にちょこちょこ作ってストックできます


ただでさえ忙しい方にも、できるだけ便利で手軽な方法で、お子さんのサポートがしやすいように、楽々かあさんが知ってる範囲でお伝えしていきますね

 


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