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執筆者の写真楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

家族旅行のしおり

更新日:5月6日


発達障害のある子との旅行の工夫

No.089 

「家族旅行のしおり」発達障害のある子とのお出かけの工夫

■心の準備をし、予定変更の可能性を伝える


夏休みも中盤。もうすぐお盆休みですね

旅行やレジャーのご予定がある方も多いと思います。


……非日常の連続、旅行。

臨機応変、予測不能の事態、予定変更などが苦手な子との旅行は結構大変だったりします……あ〜、ほんとに……


思い出せば、一昨年の夏休み。遠方の祖父母と合流しての家族旅行。

長男自身もとっても楽しみにしていて、ホテルについて感動の久々の再会……と、思いきや、開口一番


「いつ、かえれるの?」


と、言い放った長男、冷え込む空気……こんな不幸な事故を予防し、心の準備をするために、学校で遠足や社会科見学の時にもらうような「しおり」を家族旅行でも作ってみました。


今回は、うちは隣県のキャンプ場に一泊という、無理しないお手軽旅行なのですが……できれば、計画段階から本人に関わらせてあげたほうがベストです。

でも、こちらで決めた場合や団体旅行などでも、なるべく丁寧に「しおり」などを作ってあげると安心するようです。


「しおり」には…


  • 手書きの予定表

  • ルートを書き込んだ地図

  • 宿泊所のHPなどから周辺の施設や、宿泊場所

  • 体験予定のことなどの写真 …をプリントして、簡単に綴じました。

プリントしなくてもスマホなどをお持ちなら、その都度HPや地図を見せることもできますね。


予定表は出発から帰宅までの日程を一目で分かるリストにし、メモを書き込んでいきます。

ポイントは「不安要素を取り除く・軽減して、安心感を与えること」です。


そのためのコツは…


  • 予定変更の可能性を伝える

  • もしできなかった場合、どうすればいいか伝える

  • それでも予測不能の事態があるかもしれないが、その時は家族やお店の人が助けてくれることを(口頭でもいいので)伝える


…です。「予定の中止」など、不利な条件であっても、事前に可能性をきちんと伝えておいたほうが、受け入れやすくなります。


以下、うちの長男の不安要素と予定表に書き込んだ対処法。


  • 台風の場合は? 

→行けないかもしれないが、別の日に他でキャンプ


  • カブトムシ(←楽しみ)を、もし、採れなかったら? 

→帰ってから、ペットショップで買います


  • ゲーム機は充電できるの? 

→バンガローで充電できます


  • もし流しそうめんがとれなかったら、お昼ご飯はどうするの? 

→何度も流れるので大丈夫。それでもできなければ、母ちゃんのをあげます。


  • 渋滞になったら帰れるの? 

→渋滞で遅くなる可能性もありますが、夕方6:00までには必ず帰れます


本当に些細なことでも不安になっていますね。


でも、多少手間はかかりますが、ひとつひとつ丁寧に説明してあげると、落ち着いて行動できますし、不安が減れば、新しいことにも挑戦できると思います。

あと、日程には余裕を持って、無理に詰め込みすぎないように気をつけています。(強行日程で大パニックになった過去の反省も・・・)


うちにはもう一人、予定変更の苦手な人がいるんですよね〜……

機会があれば「夏の日の恐怖体験」も、いずれ、また。笑


皆さんが、ご旅行やレジャーを楽しい思い出とともに、無事ご帰宅できますよう、切にお祈り申し上げます。良いご休暇を〜


 

関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」大場美鈴・著(ポプラ社/2016)p.153-収録 →Amazonで見る



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