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執筆者の写真楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

読書感想文を出す

更新日:5月6日


夏休みの宿題の読書感想文のサポート方法

No.090 

「読書感想文を出す」


■LD/書字障害のある子が、とにかく作文を出すためのサポート法


賞を狙うとか、そんなんじゃなくて、とにかくマス目を埋めてギリギリラインでいいからなんか書いて、明日の登校日までに間に合わせる、という低めの目標設定です。


三年生から強制参加となった読書感想文。

400字X3枚=1200字もの文字で原稿用紙を埋めなくてはなりません。字を書くのが苦手な子はこの時点で既に戦意喪失。

(ほんとは、感想文は文章を作ることが目的で、字の練習ではないので、ワープロ可にして欲しいところです・・・)

下げられるハードルは全て下げて、サポートします。


読んだ本は先日ご紹介した「こころのふしぎ なぜ?どうして?」村山 哲哉 (監修)高橋書店(→Amazonで見るです。

長男本人は内容にとても興味を持ったので、感想はいろいろあるようですが「それを文章にして書く」ができません。


そこで、(できればおやつタイムなど、本人がリラックスして機嫌のいいときに)まず、インタビューします。


・この本、どうだった〜?

・どの話が気になった〜?

・そうかあ、なんでそう思うの〜?

・これから、実際にやってみたいことある〜?

・どんな人に読んでほしい〜?


なんてことを聴きながら、質問ごとにメモを書いていきます。


長男の話はとりとめがないので、時々「それは◯◯ってこと〜?」など、確認を入れたり、ゲームの話に飛び火した軌道を戻したりしつつ、尋問調にならないようにしながら話を聴いていきます。


ある程度の分量のメモが取れたら、机に並べてみます。

参考にしている、親野智可等さんの「学力が伸びる『作文力』教室」(宝島社)」→Amazonで見るでは、ここで膨らませたいテーマを絞って、更にそこを掘り下げていくと、とても良い文章が書けるそうなのですが……


……うちの場合、文の量が全然たりないので、使えるメモは全て使います。


メモを並べて、「どれが一番気になった〜?」など、本人と相談しながら順番を決めます。

そして、ふせんに番号をふって、つなぎの言葉(接続詞)を相談して書き込みます。最初にふせんに接続詞をいくつか書き出して、選択式にしてもいいです。


接続詞の例:「一番良く読んだところは、」とか「さらに」とか「さらに、さらに」とか(笑)、「それから」「だから」などなど。


あとは、これを順番に原稿用紙に写すだけ、なのですが……

結局、これがツライんだよね。


応募の規定を読むと、原稿用紙の形式に決まりはないようなので、文具店やnetで探して、12字X12字のマス目の大きな原稿用紙を見つけました。


題や名前、出だしの形式も分かりにくいので、色鉛筆で下書き(これでも書けなければ、全て下書き)。

長男は時々ひらがなが出て来なくて、イライラしてしまうことがあるので、次男の通信教材の付録のひらがな表や、1年生の漢字表を横に置きます。(関連記事:「新ひらがな/カタカナ表」


あとは、明日までになんとか書く!ガンバレ。


うちはギリギリラインを目指してますが、実はこの方法、プロの作家さんでもやってらっしゃるんだとか。今は苦行かもしれないけど、パソコンが使えるようになったら、文章を書く楽しさに気づいてくれるといいな。


皆さん、間に合いますように〜!

修行中小学生、微力ながら応援しています。

 

関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」大場美鈴・著(ポプラ社/2016)p.212-収録 →Amazonで見る



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