No.092 「マルつけ」
■自己肯定感を高めるマルつけ、傷つかない添削のコツ
いよいよ夏休みも最終コース。
暑さの中のマラソンで、もうヘトヘトのグダグダですが、なんとかゴールまで完走したいと思います。ガンバレ私!笑
さて、先日の登校日に「夏のしおり」の解答をもらってきました。
・・・あ、マルつけ、私がするってコトですね。
この「マルつけ」って実はとっても奥が深いんですよね。
マルのつけかた一つで、子どもの印象も随分違うようなんです。
うまくすれば、やる気を出すこともあるし、少なくともマルつけで落ち込むことだけは、回避できますから。
視覚情報の受け取りの良い子、負けず嫌いの子は、「見えるようにダメ出し」されると、本当にダメージが大きいようなんです。
長男は、耳からの注意やダメ出しはどこ吹く風で流せても、書いて見えるようにされると理解が良い分、訂正やダメ出しは心底堪えるようで、とっても凹んでしまいます。
一年生の時は、漢字書き取りの丁寧な訂正が原因で、国語のある日は休んでしまったことも・・・先生はよかれと思って、いっぱい書き込んで下さったのに申し訳なかったのですが、同じ細かく見るのであれば、できているところにフォーカスしたほうが、ずっとプラスに働きます。
私は家庭でのマルつけを、東ちひろ先生の「ピンポイントでマルつけ」や、親野智可等さんの「カラフルマルつけ」などを、アレンジしながら取り入れています。
参考:「スペシャリスト直伝!ほめ方しかり方の極意」東ちひろ著(明治図書)→Amazonで見る
「算数ができる子になる魔法のことば」親野智可等著(SB文庫)→Amazonで見る
なぐり書きの漢字も、目を皿のようにして、ちょっとでも出来ているところを探します。
「たまたま」「偶然」でもいいから、漢字のカドやトメ・ハネ・ハライが出来ているところがあれば、そこにも小さく花まるしたり、「キレイ!」「ていねいだね!」など、ほめコメントを書きます。
そうすると、だんだん丁寧にかける回数が増えてくるそうですよ。
学校で全然できなかったテストや何度もやり直しになったプリントも、凹んでいる時、荒れている時は家に持ち帰ったら、私がマルつけしなおすこともあります。(先生もかなり大目に見てくれてるんですが……ランドセルの底からクチャクチャになって出てきます・・・)
可能な限り沢山花まるをつけて、お花畑みたいにしてあげます。字はギリギリ解読できればOK、答えさえ合っていればマルにします。
そして、視覚情報の受け取りが良い子には「バツ・ダメ出し・訂正・修正」はしません!
(【2022.8.11追記】これは、この時の長男が「バツ・ダメ出し・訂正・修正」に対して、非常に抵抗感があった時期だったからです。できることが増えて自信がついてきたら、徐々に訂正やバツにも慣れさせていきました。現在の私自身は、子どもの現実と向き合う力を育てるためにも「ダメ出しも、時々は必要」だと思っています。)
うちでの<マルつけで気をつけているポイント>は……
間違っているところにはバツをつけない。間違いには 何も書かないか、または、四角で囲ったり「間違いさがし、2コ」などヒントを書いて、自分で間違いを見つけられるようにする(色を変えてもいい)
漢字が混乱している時は、訂正を入れずに、脇にへんとパーツに分解したもの(書き順ではない)を、足し算の式のように書く(訂正ではなく、整理が目的)
計算の答えの単位の書き忘れなど、よくうっかりミスをするところは、数字と単位と別々にマルをつけるなど、出来た部分をほめる。
漢字の苦手な子は熟語は一文字ずつ、筆算の苦手な子は、一ケタずつマルしてもいい。
お子さんによって、お好みのポイントが違ってくると思いますので、その子に合わせた傷つかないマルつけで、少なくとも「二度と見たくないテスト」を見直すようになってくれるかもしれません。
視覚情報の受け取りの良い子は、見えるようにほめてもらえると、とっても嬉しいものだと思いますよ
うちは、先日の登校日渋っていたので、学校のポジティブなイメージも思い出せるように、学校のお友達と遊んだり、エアコンの効いたうちから暑さに慣れるように外遊びしたりで、今週は徐々にリハビリしつつ、宿題の積み残しのラストスパート、なんとか親子で乗り切りたいと思います。
ゴールまでの完走、補給しつつ、応援しています
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