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執筆者の写真楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

廊下療育

更新日:5月4日


書字障害のある子のカドの認識率をあげる療育あそび

No.098 「廊下療育」

■LDのある子の文字のカドの認識率をあげる療育あそび


廊下に大胆に、ビニールテープでアミダくじ風ラインを引いてみました!

・・・過去の試行錯誤の悲惨な痕跡が…笑


漢字のカドや、トメ、ハネ、ハライ、を正確に書くのが苦手な子(数字の2をSの逆のように書いてしまったり)などは、カドや角度の視覚情報を正確に認識できていない可能性があります。

こういったことは漢字書き取りなどで沢山字を書き写しても、なかなか改善が難しいようです。だって、モトのお手本の文字が違うように見えてるんだもの(当時、長男は漢字を訂正されても「どこが違うのか分からないよ〜」って泣いてました)。


LD(書字障害、読字障害)のある子・読み書きが苦手な子は、繰り返し手を動かすより、目を動かす、身体を動かす療育あそびで、線やカドを意識的に見る練習をすることで、少しずつ文字の認識率が改善する可能性があります。


そんなワケで、廊下にアミダくじ、なのです。笑


廊下から各部屋や玄関などに通じる導線の役割も果たし、洗面所は「フロ」「ハミガキ」行きに分岐しています。ほっといても、毎日勝手に療育あそびをしてくれています。

これ、うちにあそびに来たお友達にも好評で、トイレ行く時に線の上を通って行きます(「トイレどこですか〜」の案内も不要ですし)。


くれぐれも粘着力の高いガムテープや、クラフトテープでは、お試しなさりませんように・・・(←以前大失敗!)

はがしやすく痕の残りにくいビニールテープ、マスキングテープ、養生テープなどをオススメ致します(←これでも何年も放置すると痕になります・・・経験談)


もちろん、紙の上のアミダクジもOKですし、アミダクジじゃなくても、「カドを意識して見る」練習ができればなんでもいいので、その子のニーズに合ったアレンジができると思います。


廊下の利用が難しい場合も、タタミのふちや縁石歩き、駐車場にチョークでラインを描く(大人の見守りつきでお願いします)、公園のグランドに木の棒で線を引く、など、ほんのちょっと意識するだけで、いつでも療育あそびができます。


廊下をこんな風にしちゃうと、おうちが楽しい感じになります♪

よろしければ、お試し下さい


 

関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法」 大場美鈴・著(ポプラ社/2017.2) 収録 →Amazonで見る





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