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執筆者の写真楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

お風呂療育

更新日:5月6日


楽々かあさんのイラスト「お風呂療育」

No.105

「お風呂療育」

■おうちで毎日できる療育あそび


もうすぐ十二月、寒くなってきましたね

毎日のお風呂がついつい長くなってしまう今日この頃。

お風呂タイムは絶好の療育チャンスです!


今日はお風呂でできる療育あそびをいっぱい挙げていきますね!


【おこぞうさん】

イラストに手順を描きました。タオル一枚でできる楽しい感覚遊びです。これ、実は私の母に小さな頃に教わったものです。今でも大事な思い出です。

うちの子たちもこれ大好き。ブクブクの泡や、ペチンとつぶして、おおはしゃぎしています。


【背中に石けんで文字】

文字の認識が曖昧な子には、背中を洗うついでに「な〜んて書いた?」とか、文字やマークを当てる遊びをやってみるのがオススメです。「だ・い・す・き」とか「ご・め・ん・ね」とか、口では言いにくいことも、遊びのノリで伝えられますしね。


【ほくろ探し】

ボディイメージをつけたり、注意深く見る練習にもなります。夜空で星座を探すのと同じですね(笑)こちょこちょしながら、楽しい発見がありますよ。


【入浴剤で手探りあそび】

お子さんが大丈夫なら、乳白色などの不透明入浴剤を入れて、皆で入った湯船の中で「誰の足かな〜?」と、足の裏こちょこちょしたり、おはじきや小さなおもちゃ(時には石けんが入ってしまったり・・・)を手探りで掴んだり。不器用さん、うっかりさんにも。


【ゆらゆら、ぷかぷか】

緊張が抜けない子、身体の力の抜き方が分からない子は、お風呂で浮かぶ練習をするといいと思います。最初は親の肩などに頭を乗せて、息を吸ったり吐いたりすると身体が浮いたり沈んだりすることを教えてあげます。お話しながらリラックスしたり、小さな子はお腹や背中に乗っけてお船あそびしたり。うちは毎回下の子に「ももたろう」のお話で「どんぶらこ、どんぶらこ」をせがまれます。


【数数え】

定番の、お風呂から出る時に数を数えるのも、一工夫で効果倍増です。数えながら指同士をぴたっと合わせていったり、シーソーの動きや上下に持ち上げたりしながら数えたり。最後は「10」や「100」などキリのいい数字で、「ドカーン!」とロケット発射で湯船から出ると、数感覚が楽しく育ちます。


お風呂タイムが楽しいと、シャンプー嫌いの長女もだんだん嫌がらなくなってきましたよ。(うちでは時々、私が世話好きの彼女に髪を洗ってもらって、本人もだんだん慣れてきました。泡、流れませんが・・・笑)


あとね、とっておきですが・・・

小さな子をお風呂でぬくぬくしながら、リラックスして抱っこしてお話していると、お腹の中のときの話をし始めることもありましたよ〜

根掘り葉掘り聞かずに、「ふ〜ん、そうなんだ〜」っていいながら、しゃべるに任せておくと、うちの子はいろいろ話してくれました。


なかなか、毎日継続した療育時間を「トレーニング」として確保するのは難しいと思います。私は日常生活の中で、ほんの少し療育的な動きを意識する関わりやふれ合い遊びなどを、親子で負担のない範囲で楽しみながら、ちょっとずつ続けています。

気楽な気持ちで遊びながらやると、結果や子どもの取り組み具合に左右されずに、気長く続けていけると思います。


それに、すぐに療育的な結果が出なくても、お母さんお父さんが多めにふれ合い、スキンシップをとっていると、子どもがだんだんと落ち着いて安定してくることは、私が読んで来た、育児・療育・心理学などの様々な本にも共通して書かれていました。私も実体験から心から実感しています。


うちの長男は、時々一人でお風呂に入ることも増えてきました。

できれば一緒に入ってくれるうちに、お試し下さい


 

関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」大場美鈴・著(ポプラ社/2016)p.133-収録 →Amazonで見る



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