No.118
「失敗の手本をみせる」
■子どもの完璧主義を和らげて、失敗へのハードルを下げる接し方
うちの子たちは私の失敗話が大好きです(苦笑)
料理がこげた話、お迎え時間を忘れた話、車をちょっぴりぶつけた話(第◯話)……過集中しやすい体質だと、ついついうっかりすることも多いんですよね。笑
実は、私の失敗を子ども達に話してあげると、とっても自信になるみたいなんです。
何度も何度も「ねえねえ、あの『ケーキがおもちになった話』してよ〜!ワクワクo(・v・)o」なんて、しつこくせがまれます。
いいよ、いいよ。君たちの自信になるなら、母ちゃんを踏み越えておゆきなさい。
しかも!視覚化して見せるとより効果的なので、私は何か自分が失敗する度、しっかり写真に撮って記録しています(ホントは早く忘れてしまいたいこともありますが…)
そして、「今日のお昼はパンを焦がしちゃってさ〜、見てコレ」って、見せて失敗自慢をして、一緒に笑います。
「失敗できない!」って思い込んでいたり、負けず嫌いだったりすると、失敗が嫌で挑戦自体しない、途中で投げ出す…なんてこともあると思います。
当たり前のようなこともほめたり、課題をスモールステップに分けて、小さな「できた!」を積み重ねることでも自信をつけてあげることができますが、「失敗してもいいんだよ」って、分かりやすく伝えてあげることも大事だと思います。
「お手本があればできる」お子さんは、「失敗のお手本」があれば失敗できるようになります
体質的にこだわりが強く完璧主義の傾向のあるお子さんは、職人気質で将来仕事面では妥協せずに、素晴らしい成果につながる可能性もあります。反面、できなかったことが気になり、いつまでも自分や他人にOKが出せずに、苦しくなってしまうこともあるかもしれません。
良い面を大事にしつつ、「失敗は誰だってする」ことや、「失敗したらこうすればいい」と、フォローや対処の方法を知るだけでも、随分気が楽になると思います
私もついつい怒り過ぎてしまったときは(まだまだ、怒ってしまうこともありますよ〜)「さっきは怒り過ぎちゃったね、ごめんね」と(後からでも)謝っていたら、なかなか素直に人に謝れなかった兄弟も、お友達に謝れるようになってきましたよ
自分の失敗が許せれば、他の人の失敗も気にならなくなりますしね。
まずは親が、沢山失敗のお手本を見せてあげたらいいと思います
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