No.124
「チューブ・ストレッチ」
■子どもの身体をほぐして、緊張した心もほぐす
新学年が始まりましたね!
新しいクラス、新しい先生、慣れない日課・・・柔軟な適応力が要求されるこの時期は、毎年大変ですよね〜、やっぱり
たとえ、朝泣かれて車で送っても、行って帰ってきただけでも、本当に良くがんばっている!と、思います。
(うちも、長男の登下校トラブルや、次男が緊張から嘔吐したりで、しばらくは送ったり途中まで出迎えたり、試練期間の真っ最中です。私もがんばってます!)
なんとか帰ってきたお子さんの肩や首、ちょっと触ってみて下さい。結構大人のように固くなっている場合もあります。
緊張すると身体は固くなります。そしてその状態が続くと、疲れがたまってしまい、より登校のハードルがあがってしまいがちです。
子どもが学校から帰ってきたら、できるだけリラックスできるように、この時期は特に意識して「身体と心をほぐす」を心がけてみています。
簡単なストレッチは身体の緊張とともに、心の緊張もほぐしてくれます。
気持ちの切り替えにも有効です。
固くなっている部分を伸ばす・ほぐすだけなので、どんなやり方でもいいと思いますが、うちでは「ゴムチューブ」がお気に入りです。
できれば、伸ばしている時に、呼吸をふーっと吐くようにして、伸びている所を意識するとより効果的のようです。小さなお子さんなどで難しい場合は、チューブで自由に遊ぶだけでもいいと思いますよ。
ゴムチューブはスポーツ用品店や100円shopで売っています。100円から数千円の丈夫なものまであり、一直線、8の字、ハンドル付きなどいろんなタイプもあります。
うちには数種類・複数あり、どこでもできるように、あちこちにぶら下げて、子どもが勝手に使えるようにしています。
中でも、父ちゃんがゴルフの練習用に鴨居にベルトで固定したチューブが大好きな、うちの子ども達。
両手でハンドルを持ってパンチの練習をしたり、足を引っかけたり、ターザンごっこしたり、まあ、好き勝手やってます。
100円の一直線のチューブは沢山買ってあって、チューブ同士を結んでつなげることができるので、電車ごっこやしっぽとり、向かい合わせで綱引き、シーソーなど、多用途のあそびにも使えます。
私が後ろから子どもの手足に引っ掛けて、ふざけながらマリオネットのように、前屈や手足を伸ばす動きをしてみることもあります。
あと、私自身も作業デスクの横に8の字のチューブを吊るして、肩こり対策や気持ちの切り替えに使っています。集中し過ぎた時も、肩や首が固くなってしまうので、ちょっとほぐすだけでも違いますよ。
身体をほぐせば、心もほぐれます。
スポーツ選手なども、本番の前には入念なストレッチをしますよね。身体を柔らかくするとともに、緊張をほぐす効果もあるようです。
リラックスが苦手な子に、自然とストレッチを取り入れてもらうためには、やはり親が日常的にしているところを見せるといいようです。うちの父ちゃんは、いつもよくストレッチをしているので、子ども達も結構マネしてくれます(皆で群がってぶら下がったり、あんまりトレーニングにならない時もありますが、、、)
しっかりほぐれてリラックスできると、指先までぽかぽかと温かくなっているのが分かります。
あと、ストレッチ以外でも緊張の連続だった場所から帰ってきた時に、「ほっとできる」「リラックスできる」「休める」と、適応力がついてきます。例えば、
・話(グチ)を肯定的に聴いてあげる
・抱っこやひざの上に乗せて、ゆったりくつろがせる。添い寝する
・こちょこちょなど、くすぐり遊びで笑わせる
・自分の好きなことに没頭する、一人の時間を作る
など、お子さんに合わせて、緊張を和らげることを意識してみるといいと思います
メルマガNo.003(2015.4.10発行)
関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法」 大場美鈴・著(ポプラ社/2017.2)p.58-収録 →Amazonで見る