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執筆者の写真楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

「新しいことに挑戦する」をサポートする

更新日:11月9日


子どものお手伝い、料理のサポート法

No. 126 『新しいことに挑戦する』をサポートする


不器用さんと新しいことをする時の例:子どもの料理のお手伝い


若葉がぐんぐん芽吹く季節。日差しと新しい刺激を受けて、大人も子どもも「成長したい」って気持ちが高まってくる時期ではないかと思います。毎年、連休前から習い事の広告なんかも増えますしね。

(新学年が始まり、新しい環境に適応するだけで精一杯の子も多いと思うので、決して無理をする必要はないと思います)


今回は、新しいことが苦手な不器用さんでも、成功体験を積み重ねられるように、うちでの試行錯誤の結果を、現時点でのノウハウとしてまとめてみました。


例として、今次男が挑戦している「野菜炒めを自分で作る」を挙げていますが、どんな挑戦にも応用可能だと思います。

かなり細かく書いていますが、全部やらなくてもいいです(うちでも子どものやる気に応じて過程を省いたりしています)。お子さんの様子をみて、うまくいかなければ、1Step前をチェックするだけでも大丈夫かと思います。


【Step1】イメージを作る


・親や兄弟が手本を見せる

・動画や本、マンガ、テレビの録画などを何度も見せる


まず、「見慣れる」こと。イメージがつくと、不安の強い子もある程度は安心できます。「やってみたい」という気持ちが自発的に出るまで待ちます。


何度も実際に見る機会が多ければ多いほど、具体的にイメージできるので、親が日常的にやっていることは、特に興味を持ちやすいようです。

こちらが「興味を持ってくれるといいな」と思うようなことは、参考になりそうな本をその辺にポンと置いといたり、スマホの動画リストに入れといたりして、「種まき」してみることはありますが、芽が出るかは本人次第ですね〜。


【Step2】環境を整える


・ツール(道具)を使いやすいものにする

・不要な情報を減らす


子どもが「やってみたい!」と思えた時に、できるだけ取り組みやすいように作業環境を整えてあげます。「料理」の場合、・踏み台・子供用の包丁 などを用意し、道具には「ものの名前ラベル」をつけました。

あと、キッチンで触ると危険な物には標識をつけてあります。気になるものなどは、できるだけ片付けます。


【Step3】手順を示す・過程を分ける


・手順カードや箇条書きメモを見せる

・過程をスモールステップに分ける


最初に全体の流れが分かると安心して取り組めます。料理なら「レシピ」でOKですね。

また、クリアしやすいように、過程をスモールステップに分けて、一度に取り組むハードルを下げます。

例えば、最初から「野菜の皮をむく→切る→炒める」と全部に取り組むよりも、まず「皮むき」だけをやって、慣れたら「切る」に挑戦して、、、と、ひとつひとつ慣れていくと、「できた!」体験を積み重ねやすくなり、複雑な作業もできるようになります。


【Step4】一緒にやる


・黒子(プロンプト)で後ろから動き・台詞をサポートする


口でどれだけ詳しく解説しても「うるせーな。めんどくせー」と思われることが多いので、一緒にやって後ろから手を添えたり、買い物など会話が必要な挑戦は、台詞をささやいて教えたりして「実際の動き」をサポートします。身体の使い方のイメージが弱い子も、こうすれば分かりやすいです。


また、「手取り足取り」と「手出し口だし」の違いは、本人の意思をこちらの都合で変えないことだと思います。(「醤油全力投入」とか、それはあまりにも、、ってこともするので、臨機応変にサポートします)


一見面倒で手厚い感じがしますが、こちらのほうが効率が良いので、一度のサポートで動きを覚えられることもあります(おとーさんのゴルフレッスンと同じですね)。


【Step5】徐々に離れる


・そばで見守る→離れて見守る→一人でやらせてみる


動きに自信がついて、無事「自分でできるってば。かあちゃんは手ェ出すなよ」の台詞が出たら離れます。最初はそばにいますが、次第に距離を広げます。最終的には自分一人で全部できるまで、気長く付き合います。


【Step6】ほめる・認める、記録・フィードバックする


・「できたね!」「よく頑張ったね」など、ほめ・認めます

・ポイントやごほうびなどを与える

・写真や動画で記録


どの段階の過程でも、途中途中でほめ、9割黒子が手伝ってしまっていてもほめ、失敗してしまっても、できたところや取り組んだ気持ちをほめ、「頑張ったポイント」などをあげます。また、「次は火を使ってもいいよ」など、行動範囲を広げてあげることもごほうびになります。

更に、成功体験を写真等で視覚的に記録してあげると、何度も自分で振り返ることができるので、自信をつけてあげることができます。


ひとつひとつ丁寧に教えれば、不器用さんも、うっかりさんも、心配性さんも、なんだってできるようになります。


でも、親もなかなか気長く根気づよく付き合うことって大変ですよね。

だけど、こちらが途中で「ブチッ!」っとなると、やる気の芽も「ブチッ!」っと折れますので(←過去何度も失敗)、子どもの気持ちも大事ですが、親のほうの時間や気持ちの余裕のあるタイミングで取り組むことが何より大事かもしれないと、身にしみて思います。


それでも、万が一上手くいかなくても大丈夫です。

挑戦する気持ちが芽生えたこと、少しでも寄り添えたことが、大きな大きな進歩ですよね。なるべく子どもも親も、できたところのほうにフォーカスできるといいと思います。


ちなみに、次男が料理に興味を持った理由は「だって、かあちゃんはあんまり料理、じょうずじゃないから。おれ、自分でつくるよ」だそうです(人並みですってば!。。。多分)


親の欠点と失敗体験は財産ですね。笑


 
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