【支援ツールのシェア】無料ダウンロード
No.131「子どもを安心させる声かけ・行動」
今まで沢山の支援ツールや育児アイデアをシェアしてきましたが、それらの一番根っこにあるのは「子どもを安心させる」ということです。手順カードややることリストなども、何をしたらいいのか把握して、安心させるために作っているんです。
でも、支援ツールがなくても、声かけや行動で、子どもを安心させることはできます。
カードに書かれていることは、誰もが知ってそうな、一見当たり前のような「親らしい」ことです。
でも、いざ、大暴れしている子どもを前にしてみると、こちらもパニックになってしまったり、冷静に思い出すことができなかったり、頭では分かっていても行動や言葉にすることができなかったりします。
だから、あえて書き出してみました。(勿論、私もこういったものを必要としているから作ったんですよ〜)
子どもの支援ツールと同様、何をしたらいいのか把握できると、少しだけ安心しませんか?
実は、数年前まで、私自身、こういった当たり前のような声かけや行動があんまり咄嗟に沢山思い浮かばない、子育てテクニックのレパートリーの少ないお母さんでした。
下の子達が生まれてすぐは、気持ちにも時間にも余裕がなくて、なんとなく良さそうなことが頭では分かっていても、上手に表現できなかったので「とりあえず怒る」という、あんまり効率の良くないワザばかり使っていました。
うちの子と同じで、私も育児の未学習・誤学習が多かったんですね。
大丈夫ですよ。
もしも、そんな以前の私と同じような方でも、後からいくらでも「愛情表現」を学んで身につけることはできます。
決して「愛情」が足りないのではなくて、自分自身に凸凹があったり、自分の親との適切な関わりが少なかった、など、様々な理由から「愛情表現」の元々の手持ちカードがたまたま少なかっただけかもしれません。
決して、冷たい親、なんかではありません。
いろいろ参考にしながら、自分なりにできそうなことを追加して、使えるカードを増やしていけばいいんです。愛情表現はただのテクニックと表現力ですから!
(私の亡き父は自閉的な傾向があって、二次障害がありました。でも、愛情がなかったのではなくて、表現力がなかっただけだと気づいてから、私は随分楽になりました)
だれでも「愛情(表現)豊か」な親になれます。
それに「早くしなさい!」って言うよりも「ゆっくりでいいよ」「待っているからね」って言ったほうが、子どもはずっと早く落ち着いて行動できるので、親にとっても効率がいいんです。(こちらの気持ちに余裕がない時は「そっかそっか〜、そっかそっか〜、そっかそっか〜…」と、bot化する時もあります…)
勿論、ここに書かれている以外でも、お子さんを落ち着かせる方法は沢山あります。(特に触覚の敏感なお子さんは、このようなスキンシップが難しい場合もあるかと思います)
お子さんがどうしたら落ち着くか、安心できるか、お子さんの一番の専門家の親が、一番よくご存知のはずですから。
安心できれば、なんでも自分で乗り越えられます。
凸凹さんは、多分、生まれた時から、「空気が重い」とか「風が痛い」とか「音や光が洪水のようだ」とかで、不安でいっぱいなんだと思います。
それを毎日ちょっとずつでも「この世界は安心していいところなんだよ」って教えてあげることが、その子なりに、人や世界に心を開いていけるサポートになるんじゃないかなって思っています。
もし、このカードが必要な方がいらっしゃれば、宜しければご活用下さい。
私も、いつも見るパソコンのディスプレイの下に貼っています。
追伸。もし、スーパーとかで暴れているお子さんを前に、こういった行動が咄嗟に思い浮かばずに声を荒げているお母さんを見かけても、どうか責めないであげて欲しいと、個人的には思っています。
もしかしたら、その方ご自身も「大丈夫だよ」「ゆっくりでいいよ」という無言の声かけや、温かい見守りのまなざしを、最も必要となさっているのかもしれませんから……。
--------------
楽々かあさん公式HP>Share>支援ツールのシェア の利用規約に同意の上、ご利用ください。
メルマガNo.010
関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」 大場美鈴・著(ポプラ社/2016.1)p.49-,p70- →Amazonで見る
関連著書:「発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換」 大場美鈴・著(2020.6 あさ出版)p.66 →Amazonで見る