【支援ツールのシェア】常用漢字表 - 無料ダウンロード
「常用漢字表」作りました(大変だったけど……😅)。
できれば中高生までに覚えたい、常用漢字2136字全てが収録されています(文化庁「常用漢字表の音訓索引」「常用漢字表」などを元に作成)。※文末にダウンロードリンクあり
以前の「新学年別漢字表」に続き、中高生・社会人・外国人などの漢字学習・受験勉強、LDを始め発達障害などのある子・方の合理的配慮、お年寄りの物忘れのヒントなど、ご自由にお役立ていただければ嬉しいです。全11ページの画像は楽々かあさん公式HPより、ご確認いただけます。
■常用漢字とは……
こちらの文化庁の動画によれば、常用漢字は「現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安」であり、「日本語の書き言葉によるコミュニケーションを円滑にするための漢字集合」だそう。
一説には、日本には10万字近い漢字があるとも言われるので、これを各自で好きなように使っていたら多様な人との文字でのコミュニケーションが成り立たないし、学校でもとても教えきれませんよね。
そこで、まず戦後に「当用漢字表」が作られ、昭和56年に「常用漢字表」となり、平成22年(2010年)に2136字に改訂したものが、現在も引き続き使用されています。
「常用漢字」は、法律や新聞・雑誌、放送など、一般的な生活の場面で使われる漢字の使用の目安とされており、要するに「常用漢字が使えれば、日本での日常生活上、文字でのコミュニケーションに困らないよ」ってことです(もちろん、これ以外の漢字も使ってOKなので、文学などの芸術表現や人名などで、表にない漢字を使っても問題ありません)。
「常用漢字表」の漢字は、H22年の改訂では、書籍・新聞・Webサイトなどの膨大なデータをもとに、日常生活で出現頻度の高い漢字を調査して選定しており、「常用漢字」は、日本社会で使われる漢字の96〜97%をカバーできているそうです。
■学校教育での漢字習得目標は……
小学校の学習指導要領で学年別に学習カリキュラムが組まれている「学年別漢字配当表」の漢字1026字は、すべて「常用漢字表」2136字の中に含まれており、学校教育での学習目標は……
小学校→「学年別漢字配当表」の1026字を学習(全て、常用漢字)
中学校→「学年別漢字配当表」の1026字が書け、それ以外の「常用漢字」の大体が読める
高校 →「学年別漢字配当表」+ 主な常用漢字が書け、「常用漢字」2136字が読める
……とされています。つまり実は、中学生までは「最低限、小学校で習った漢字1026字は読み・書きできるようになってね。でも、残りの1110字の常用漢字は読めればOK」なんです。
(実際には、中学校でも漢字の書き取り小テストなどはしているようですが……)
というのも、文化庁の方も動画の始めに仰っている通り、時代と共に、漢字は「書く」ものから、「打つ」ものへと変化しています。
まあ、読みと使い方さえわかってれば、PC・スマホで変換して複雑な漢字も入力できちゃうので、必ずしも常用漢字全部書けなくたって、全然余裕で生きていけます。
できれば高校卒業までに、常用漢字全て読み書きできたら、理想的なんですけども(執筆のお仕事をしている私も、常用漢字、全部は正確に書けません😅)。
●大学入試での漢字対策は……
なので、大学入学共通テストでは「常用漢字」以外の字は "書き" に出題されず、大抵の各大学の入試でも常用漢字の範囲を中心に出題されているようです(読みは、常用漢字外もでるかも)。
マークシート方式の場合も、解答用紙には直接漢字を書きませんが、正しい字がわかってないと選択できませんから、一応ちゃんとやっといたほうがいいですよ〜。
ただし、志望大学・志望学部によっては、国語でも漢字問題自体がほとんど出なかったり、配点割合が低かったりもするようなので、そこまでガッチリ対策しなくてもいい場合も。
ちなみに、今年"も"大学受験に挑戦する長男の、オススメ漢字学習法は、「入試漢字マスター1800+」(河合塾講師 川野一幸・立川芳雄・晴山亨著、河合出版)をやり込む、とのこと。
この参考書は、新常用漢字に対応しており(4訂版)、レベル別・共通テスト対策用…等で、収録漢字が分けられています。これを最初から順番に、一度書いて→書けなかった漢字だけ書く…をスキマ時間にコツコツ繰り返して、常用漢字がかなり書けるようになったのだそう。
■楽々かあさんの「常用漢字表」の使いかた
楽々かあさん作の「常用漢字表」の特徴は、
色分け索引インデックス
携帯に便利な、はがきサイズ
で、「新学年別漢字表」と同様、誰もが使いやすく、シンプルにデザインしたつもりです。
漢字の配置は、辞書などと同じく、あいうえお順の音読み→訓読み順に収録。LDのある子や外国人の方には視線移動がラクなことが多い横組みレイアウト採用。
「新学年別漢字表」からの変更点は、漢字数が倍に増えても視覚的に目当ての字がすぐに探せるように、(あ行)ア→イ→ウ……→(か行)カ→キ…と、行ごとの母音の始めに同じ色でインデックスして、カードのカドにもカタカナ索引を入れたこと。
用紙サイズは、宿題・受験勉強のお供や、学校での合理的配慮などで、机に置いても邪魔にならず、家庭でもプリントしやすく携帯に便利なはがきサイズで作りましたが、それぞれの用途に応じて、使いやすい大きさに調整していただければと思います。
写真のように、パンチで穴あけてリング等で閉じる他、スマホ等に画像保存したり、A4で全ページプリントして壁やふすまに貼ったり…などもいいと思います。
(全ページのJPEG画像保存は、楽々かあさん公式HPの「常用漢字表」の画像クリック→拡大表示→ギャラリーの↓ボタンから)
【無料ダウンロード】
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2025年🐍賀正🍊
受験生も、そうでない方も、体調管理を万全にして、今年一年がいい年になりますように!🌸
※元気と時間があれば、そのうち、ふりがな付きや英語版も作りたいところですが……当分は難しいかもしれません。気長にお待ち下さい(もし、作れたら、この記事にも追加していきます)。