No.122
「分解療育」発達障害・グレーゾーンの子がおうちで楽しくできる作業療法・感覚統合あそび
■好きなことで手先を動かす、好きなことで学ぶ
機械やロボットなどに興味・関心の高いお子さんにぴったりの療育あそびです
先日、花粉でダウンし自宅療養の次男と珍しく二人きりの時間。
ぼ〜っとヒマそーにしてたので、次の「燃えないゴミの日」に出そうと思っていたコゲコゲの壊れたトースター(←ほぼ私のせい)を、テーブルの上に出して「分解していいよ♪」と言ったら、目がキラリ!と光りました。
用意したのは・・・
・分解するもの
・新聞紙
・分解した物を入れる段ボール
・ドライバーなど各種工具とトレー
・子供用軍手
…など。
小さなネジを回したり、バネを外したり、コードを切ったり。
両手を使って、ひっくり返してはどこが外せるか、ピッタリサイズのドライバーはどれか、一生懸命考えながら、うちの触覚過敏さんもちょっとくらいススがついても気にならないみたい♪
(金属の板などを外すときは、手を切る可能性もあるので、軍手をします。慣れるまではそばで見ていてあげて下さいね)
ネジが固い所や板外しなどは少し手伝いましたが、あとはもう、一心不乱に一人で取り組んでいました。ず〜っと「たのしい〜、たのしい〜、た〜の〜し〜い〜〜!」と言い続けながら。笑
■趣味・ホビーの延長でできる作業療法
手指の巧緻性を鍛えたり、目と手の動きを連携させるには、ビーズの紐通しなどの手芸的な作業が良いようですが、機械の好きな子などにはこういったアプローチもあります。
「作業療法」というと少し難しく感じるかもしれませんが、図画工作、手工芸、機械いじり、プラモデルなど、「趣味・ホビー」としてフツーに楽しめることが、そのまま「療育あそび」になっていきます。
お子さんの関心の高い分野で合ったものがあれば、自然と意欲的に続けられますよね。
機械などの分解は、療育あそびと同時に、楽しく「ものの仕組み」を学べて一石二鳥です。
家電でなくても、不要になった100円の小さなおもちゃの分解などでもいいと思います。シンプルな作りなので、構造が分かりやすいですしね。
※ゴミの分別は自治体の規定に従って下さいね
興味を持ったお子さんには「キッズペディアこども大百科大図解」(小学館)など、もののしくみを図解した図鑑などがいろいろあるので、さり気なく置いておくと知的好奇心を刺激できるかもしれません
好きなことなら、楽しく最後まで夢中でできますし、
本当に知りたいことなら、自ら進んで学べると思います
関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法」 大場美鈴・著(ポプラ社/2017.2)p68-収録 →Amazonで見る