No.139 「定規・改」 ■不器用さんやLDのある子のための定規・分度器の改造
不器用さんやLDのある子のための定規・分度器の改造法。道具のちょっとした工夫でも、作業がしやすくなります。 まずは分度器。算数の角度を図る学習で、図形は好きなのに、分度器が読みづらくてイヤになってしまっていた長男。 理由を聞くと「どっちの方向のメモリを見たらいいのか分からない」とのこと。確かに分度器は←の方向と→の方向のメモリの両方が、狭いスペースに小さな文字で書かれています。 そこで本に載っていたメモリが一方向の分度器を探したのですが、見つからず、、、 今ある分度器の一方のメモリを、マイナスドライバーでカリカリ削りました! 見やすくなった! それから、ズレたり、目がチカチカして角度を把握しにくいので、赤い刺繍糸を、0度から中心点までテープで固定し、もう一方は自由に動かせるようにすると読みやすくなりました。 分度器の使い方に慣れたら、この紐がなくても分かると言って外していました。 あと、「全円分度器」というものも市販されています。これ、一方向にメモリが進むし、360度なのでとても分かりやすく使いやすいみたいで、本人気に入っています。(でも、180度以上のところを計算で求める問題なども、図ってできてしまうのですが…)
それから、普通の定規、三角定規も、図ったり製図して平行線を引いたりする時に、ズレたりすべったりでイライラするので、ボールペン用の修正テープで、裏側に簡易滑止め加工の改造です。 うちは元々、市販の滑止め加工付き定規を使っているのですが、それでも弱いみたいなので。これだと30秒で改造できます。 でも、使っているうちに、または本人のヒマつぶしではがれてしまうので、いちいち直すのが面倒な場合は、両面テープで薄いゴムなどを貼るといいと思います。 ほんのちょっとの工夫で、図形の取組みハードルが下がります。
【2022.7.17追加】
分度器や定規を、問題の図形の線などに合わせにくい子は、このように定規の「フチ」を赤マジックなどでキューッと塗ってしまうと、少し合わせやすくなるかもしれません。
facebook 楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note 2015.7.27·投稿-No.139
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