■おすすめお出かけスポット「親の仕事場」
8月に入り、うちの床もだんだんと見えなくなって参りました。皆様、ご無事でお過ごしでしょうか。 さて、ゲーム三昧にも飽きてきた子ども達。
…とはいえ、子どもは休みでも、親は仕事と家事がありますものね。加えて、最近うちのパパは休日出勤が続き、土日もこれまであんまり遠出できず。そこで思い切って、父ちゃんの職場に子ども達三人を連れて「見学」に行ってみましたよ。 電車を乗り継ぎ、混むわ暑いわで最初は文句たらたらだった子ども達ですが、「父の仕事の世界」という、普段のテレビの前でゴロ寝姿の父ちゃんからは想像つかない、ゴツゴツした機械だらけの異次元空間に、目を輝かせていました。 うちの父ちゃんは、(若い頃はかなり寄り道したようですが)凸凹傾向を活かして研究者になり、現在、機械とパソコンと本に囲まれて仕事をしていますが…
学校の勉強だけが「勉強」の全てではないこと、今は字を書くのが面倒かもしれないけど、大人になったらパソコンを使っていくらでもお仕事できること、好きなことや興味を持ったことを仕事にして、それで収入を得て生活できること、どんな仕事も誰かの役に立つこと…などなど、「身近な実例」で見せることができて、私も想像以上に、子ども達の良い体験になったと思っています。 夏休みのお出かけには、キッザニアや工場見学なども人気ですが、「昼間のパパはちょっと違う」を実際に見せてあげると、子ども達も、結構尊敬してくれるかもしれませんね。(お父さん、チャンスですよ!) 個人事業主である私も、家でパソコンを使って執筆活動をしていますが、折に触れて「◯太郎と同じように漢字の苦手な子が日本には沢山いるんだよ」「うちにある漢字表をダウンロードできるようにしたら、『ありがとう』って感謝してもらえたよ」なんてことを、パソコンを覗き込んできた時などに話しています。
また、必ずしも、毎日通勤電車に乗ってどこかの会社に行かなければならない、という訳ではなく、自分に合った働き方やライフスタイルを選ぶ…という選択もあることも、生きた実例としてみせられればと思っています。 親の背中を通して、勉強の本当の意味や仕事をすることの価値、社会の中で人と関わり合うには様々な形があること…などを、子ども達がなんとなく感じてくれたらいいなと思っています。
初出:2015.8.4 Facebook投稿No.140 メルマガNo.019(2015.8.4発行)
関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法」 大場美鈴・著(ポプラ社/2017.2) p325-収録 →Amazonで見る