■LD(書字障害)のある子の負担を減らす工夫
書字に困難さがあり、板書を写すことの負担が大きな子のハードルを下げる工夫です。 先日受けたWISC-Ⅳの結果で、長男は良いところは伸びているものの、凸と凹の差が以前より大きくなっていて、情報処理や手の作業が追いつかないことで、つまずきやすくなっていることが分かりました。どーりで、一学期全然授業中ノートを取らずにぼーっとしていたワケです。 それに、学年が上がっていくと教科書の字も小さくなり、回答欄も狭くなる上、板書量もいっぱい増えますしね。全然周りのスピードについていけず、戦う前に戦意喪失です。 苦手なことはしゃーないので、ここは段差を少しでも和らげる工夫をしました。 算数だけですが、教科書を全部拡大コピーし、それを回答欄やメモ用の空白スペースを空けて、ノートに切り貼りました。 つまり、教科書とノートを合体させてしまったんです! これならノート一冊見れば済む上、板書を写す負担も軽減され、文字も見やすくなって、問題も印刷された式に直接回答すればいいので、随分楽になったと思います。 作るほうは結構手間で、インク代もかかりましたが・・・。 そして、更にもう一手間。軌道に乗るまで、毎日ノートをチェックして、少しでも書いてあるところにスタンプを押したり、「書けてるね!」と言葉で伝えたり、「約束守ってくれてありがとう」とコメントを書いて、「ノートを取る」という当たり前のようなことを、ほめることにしました。 誰も見てないと、やる気でませんしね。 少しずつですが、再びノート書きはじめましたよ。
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ご購読ありがとうございます。 長男は、WISC-Ⅳの知能検査も今回で三回目です。経年で発達の経過を見ていくと、より深く分かってくることもあります。一学期、つまずくことが多かったので、私も少々不安になりましたが、ゆっくりペースでその子なりに伸びていて、「この方向できっと大丈夫!」って思えました。 運動会練習などで、日課の変更がしんどいお子さんもいらっしゃると思います。どうか、ゆっくりペースで休み休み、乗り切れるよう祈っています。 良いシルバーウィークをお過ごし下さい。 楽々かあさんより。
facebook 楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note2015.9.18·投稿-No.144
関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」 大場美鈴・著(ポプラ社/2016.1)p.187-収録 →Amazonで見る