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執筆者の写真楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

マナーカード

更新日:5月4日


発達障害のある子のSST「マナーカード」

■発達障害のある子に楽しくマナーを教える工夫


公開投稿ギリギリラインでお届けします、今回のアイデア「マナーカード」(笑)。 子育ては、どう育てるかは親が決められますが、どう育つかは子どもが決めてしまうので...。 

私が、長男には優しく賢い子になって欲しいと願えば願うほど、愉快なお調子者にのびのびびろ〜んと育って参りました。そして、弟、妹も兄に強くインスパイアされております・・・はぁ〜。 「マナーカード」は、子どもがあんなことやこんなことをした時に、「それはちょっと・・・」と注意するところを、楽しく分かりやすく覚えやすく示すものです。 作り方は、以前の投稿「手順カードの作り方」と同じで、写真加工アプリを使いましたが、プリントした写真にポスカなどで落書きしても楽しいと思います。 【マナーカードの作り方】


  1. 子どもが「それはちょっと…」という行動をした時、写真で撮って証拠を保存。

  2. 注意・注目して欲しい部分に「落書き」機能で禁止や注意マークを描いたり、良い行動にはニコニコマークのスタンプをつけたりする。

  3. 余白の大きいフレームに入れ、分かりやすい標語を入れる。


あとは、これをプリントして、カードホルダーやスクラップブックに入れたり、必要な場所に貼ったりして使います。 ポイントは標語のセンスです!

川柳のように五・七・五調で、できるだけ楽しく分かりやすく、明解な言葉を選ぶのがいいと思います。 うちの実例ですが……(思い切って公開!) 「食事中 う◯こ し◯こ ち◯こ は禁止!」 「食事中 動画見てるの さみしいな」 「シャツびろ〜ん 白だけしまえば カッコいい」 「ち◯ち◯は 見せない 出さない さわらない(出していいのは トイレ・フロ)」 …と、小学生向けに非常にわかりやすくストレートな表現にしています。コホン失礼。 うちの場合、ユーモアを交えると、茶化してしまう可能性も高いですが、この「マナーカード」は、子どもの行動を正論で「正す」のが目的ではなく、どんな行動が「マナー違反」に当たるのか、自覚して貰うためのものです。

知らないでやっているのと、知っててやってるのは違うので、自覚がある場合はある程度大らかに見守っても、そのうち好きなコでもできたら自然とやめると思っています・・・多分) 写真も、自分の行動や姿を客観視するために撮っていますが、これも、あまりに無惨な姿のものなどは、視覚情報の受け取りが良い分、プライドを傷つけてしまう怖れがあるので、笑って済ませる範囲までにしています。 また、私は「ある程度は」周りに目を向け、迷惑にならない程度に意識したほうが人から注意される回数も減るので、ちょっとはできたほうがいいとは思いますが、あまりにも周りの目を気にし過ぎてしまうのも、(自分の経験上)気持ちが萎縮して、行動範囲が狭くなってしまう可能性があるので、「恥ずかしい」や「皆に笑われる」「世間が〜」というような表現は使わないようにしています。 できるだけプラスの情報も入れたいので、「こうすればカッコイイ」といったお手本の例や、いいマナーができた時も写真に撮ってカードにしたいと思っているのですが…シャッターチャンスがなかなかやって来ません。 そして、うちでは、子どもがあんなことやこんなことをした時に、さっとカードを取り出して、私が上の句を読んで、復唱を促しています。例えば、 3兄妹「う◯ここ、う◯こ〜、う◯ここ、う◯こ〜♪(う◯この歌の合唱)」 母 「(カードを見せて)食事中?」 3兄妹「う◯こ し◯こ ち◯こ は禁止〜!ぴゃはは」 兄 「じゃあ、お◯らはいいの?」

弟 「じゃあ、お◯りは?」

妹 「じゃあ・・・」(…以下、エンドレスの質問) ・・・という感じです。 最低限のマナーも、気長く見守りながら、楽しく(いつかは)身に付くといいなと思っています。

 

初出:メルマガNo.025(2015.10.9.発行) 2015.10.9. Facebook投稿


関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法」 大場美鈴・著(ポプラ社/2017.2)p135-収録 →Amazonで見る



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