
■LDのある子の漢字書き取りの宿題のアレンジ
最近は、宿題の時間をかなり自由にアレンジさせてもらって、うちの長男に合った学習方法で取り組んでいます。
やっぱり、家庭で学習の遅れたところをフォローしようと思っても、宿題だけで手一杯で、とても自主学習まで手が回らないというか、自主学習できるくらいなら困らないワケで…。
現実的に、宿題の時間を効果的に使わせてもらうのが一番親子で無理がないかな、と思っています。
長男は朝宿題をやるので、毎朝自宅で個別の通級指導をしてから登校しているようなものです。
まず、くすぐり遊び→「シンダフリ」で気持ちの切り替えをしてから宿題に取りかかります。
長男はくすぐり遊びが大好きなので、「宿題やるよ。こちょこちょしよう」というと、すぐに来てくれるようになりました。
漢字書き取りの宿題は「通常の学級でやさしい学び支援」シリーズ4巻、「読み書きが苦手な子どもへの<漢字>支援ワーク 4〜6年編」→Amazonで見る
…の中の「漢字練習プリント」のフォーマットをコピーして、漢字ノートに貼って代用して、提出しています。
こちらのワークは、漢字をパーツのまとまりで捉えて、形の構成で見る練習ができる優れたものだと思います。(このシリーズは他のワークもとてもよく考えられていて、漢字のトレーニングが楽しくできるよう工夫されています)
まず、大きなマスで下書きされた漢字をなぞり、パーツを分解・形のタイプの分類をします。
下には練習スペースがあるのですが、「ひとつ三文字でいいから、ゆっくり丁寧に書こうね」と言って、三文字だけ書き取りを丁寧にしています。
少ない量で、時間をかけてじっくり見て、落ち着いて書けば、カド書けるようになりましたよ。
カドやハネがしっかり書けたところには、好きなピカチュウのスタンプなどを押しています。
書く漢字は、クラスの皆と同じ漢字ドリルに添っているので、時々確認問題が出てきます。その時は、ノートに色鉛筆二色で下書きをして、穴埋め式にしています。
パーツを手がかりに「思い出す」練習です。
どうしても思い出せない時は、以前の投稿記事の「漢字絵カード」を参照します。
実は、最近長男は「読む」ほうは、よくできるんです(コロコロコミックを毎日読み込んでいるからでしょうか...)ニュースの字幕や新聞も、ふりがななしで内容をよく理解しています。
ところが、「書く」段階になると、形を思い出せない、上手に書けない、という「頭では分かっているのにできない」イライラが生じてしまいます。
「理解」のほうは凸だけど、「作業」のほうは凹なんです。
このギャップを少しでも埋めるために、沢山書かなくてもいいから、漢字の形をよく見る、少なくてもゆっくり丁寧に書く練習と、パーツを手がかりに思い出す練習を、宿題の時間にしています。
「ひたすら書いて覚える」が難しい長男には、こちらのほうが有意義な時間だと思っています。
2015.10.23. Facebook投稿