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執筆者の写真楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

サポート・シート

更新日:5月3日


簡易的なサポートブック「サポートシート」例

【支援ツールのシェア】発達障害グレーゾーンの子のサポートシート・サンプル(うちの例)


グレーゾーンのお子さんや、診断があっても通常学級で頑張れているお子さんなどに対する、「さり気ない」配慮を学校と連携しながらお願いしていくための、グレーゾーンの子のサポート例として、簡易的なシートを作る際の参考までにご紹介しますね。 ”特別な支援”をお願いしたり、分厚い「サポートブック」を作って渡すほどでもないけれど、ほんの少しの配慮と理解があれば、負担が減って学校に通いやすくなる、というお子さんは結構沢山いるのではないかと思います。 うちの次男も、はっきりとした診断はなく「障害」と言えるほどの「努力では乗り越えられない壁」はないけれど、その分、 「努力でギリギリ乗り越えられてしまう壁」 があって、ついつい頑張り過ぎて、疲れをためてしまうことがあります。 最近次男は、字を書くのに時間がかかって(とても丁寧に書きます)、授業時間内に課題が終わらず、休み時間までかかったり、宿題がなかなか終わらず寝不足になったりで、疲れをためてしまっていました。 また、以前も投稿したように、友だちの顔と名前が覚えにくく、新学期は特に緊張が続くようで、朝、腹痛を訴えたり、はっきりした理由はないけど、なんとなく疲れていて休みたがったりすることが続いていました。 この状況が続くのは良くないので、先生にご相談した所、面談の機会を作って下さったので、ご理解をお願いしてきました。 その際、画像例のような「サポート・シート」をワープロソフトで作り、 ・特徴と困っていること ・負担を減らすためのお願い ・家庭でやっていること を、簡易的に簡潔に、箇条書きで一枚にまとめたものをお渡しし、私も手元に置いて、レジュメのようにして、それを元に話を進めると、要点を抑えた面談がスムーズでした。 他にも、新しい担任の先生に、最初から子どものことをご相談する際には、 ・知能検査の結果など(あれば) ・今までの成績表のコピー(先生も把握できますが、用意してあるほうがスムーズです) ・学習面の不安がある場合、ノートやテストなど など、「証拠」を持って行くと客観的な資料となり、説得力があります。 次男の今までの成績表のコピーは、主に出席日数をお見せするためです。比べて見るとハッキリと、どの学年でも年度の後半に行くほど、お休みが増えていくのが分かるんです…。 先生も「本当ですね!なるほど」と納得されていました。 口頭では、今までの経過やシャイな次男は「みんなと違う」「特別扱い」を嫌がる傾向があることなどもお話し、幸い先生は柔軟に受け容れて下さり、 ・教室内に、名前入りの集合写真の掲示 ・複雑な指示の時は、黒板に箇条書き ・個別の声かけ などを、「他にも同じようなお子さんもいるので、◯次郎君に分かりやすい方法は、皆にもやってみますね」とおっしゃって下さいました。 合理的「さり気ない」配慮です。 グレーゾーンのお子さんでも、感覚の過敏性などは、伝えないと他の人には分かりにくく、本人も知らず知らず頑張り過ぎていることがあります。 ほんの少しのさり気ない配慮や「先生だけでも分かってくれている」という周囲の理解で、本人の負担感は随分違ってきます。 また、情報を整理したシートを作ってお渡しすると、口頭や連絡帳でのお願いよりも、長期的なサポートにつながりやすく、且つ、紙一枚だと、テキトーなところでなくなって「情報を引き継がれない」メリットもあります。 …というのも、グレーゾーンの子の場合、時間の経過や成長に伴って、苦手なことに慣れてくれば、いろいろと「大丈夫になる」場合もあり、その際「支援の必要な子」というレッテル貼りがデメリットになる可能性もあるからです。 (もし、サポートブックなどを既に渡している場合、「もう大丈夫」と思ったら返却して頂くのが良いと思います) 次の学年でも配慮が必要であれば、データを元に修正して、来年の先生と同じようにすれば良いだけですしね。 先生が理解して下さったことや、教室に写真を貼ってくれることなどを次男に話したら、少し安心したようで、ほっとした笑顔を見せてくれました。 がんばりやのグレーゾーンさん、応援しています。 ******** 「サポート・シート」のサンプル例(PDF)は、楽々かあさん公式HP>Share>楽々式サポートブックの書きかた・渡しかた よりダウンロードできます。

※配布しているのは、うちの子用のシートを元に作成したSample例ですので、このままお使いにならないよう、お願い致します。あくまでご自身で作成する際の「参考」としてご活用下さい。 ********* ご購読ありがとうございます。 最近「学校との連携が難しい」「どう伝えたらいいのか分からない」「うまく行かなくて、トラブルになってしまった」なんてお声を、各方面から頂く機会が増えました。逆に言えば、それだけ進んで来ている、ということだと思います。私も最初は手探りで、試行錯誤状態でしたが、ようやく上手な連携の仕方が見えて来たので、私が持っているノウハウは、様々な形で今後も「具体的に」発信していきますね! 楽々かあさんより。

 

facebook楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note2016.6.3.投稿no.169


関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法」 大場美鈴・著(ポプラ社/2017.2)p.186- →Amazonで見る



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