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執筆者の写真楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

ルールブック〜reloaded〜

更新日:7月7日


発達障害のある子のSST「ルールブック」高学年

負けず嫌いの長男が小1の頃、学校のレクリエーションのゲームに参加できなくて、「ルールブック」を一冊作って、ゲームのルールや、友だちへの謝り方などの手順を、私が絵や図入りで説明したものをご紹介したことがありました。

今回は、その続編。本人Ver.で新たな「ルールブック」を作り、上書き更新です。

実は、今年は私、学校の先生との連携は中学以降のことを考え、母はなるべく全面には出ず、できるだけ本人が自分で先生に相談しながら困りごとを解決できるように、裏で糸を…いえ、さり気なく助言しながら、段階を追って進めていこうと思っています。(本人が自分で支援者等に相談することをセルフアドボカシーと言います)

その手始めに、新学年になり、新しいクラスでルールが変わって、未だに連絡帳や提出物を出すタイミングと場所が、「周りを見て動く」が苦手な長男はイマイチよく分かってない様子だったので、「分からなければ、聞けばOK」として、自分で先生に聞いてくるように助言しました。

でも、最近先生の話を聞けるようになってきた彼ですが、言われた事をまだまだすぐ忘れちゃうので、「聞いて忘れることは、書いとけばOK」として、更に一冊メモ帳を用意しました。

100円ショップで、文庫本サイズのブランクノートを購入。これなら、いつもランドセルに入れていても違和感なし。

しばらくは、この「ルールブック」に、母がメモ型のふせんをつけて、先生に聞く事を箇条書きにして、先生にも連絡帳で「◯◯のことがよく分からないようなので、本人の相談に乗って頂けますようお願いします」とお願いして、自分で相談しメモできるよう、フォローしていきます。

そして、連絡帳・提出物のことだけでなく、以前と同じように、この本に「その世界のルール」を、今度は長男が、困った時には自分で人に確認しながら、書いて記録してゆくことにしました。

一般的なマナーや常識なら、本やネットにも書いてありますが、世の中には「その世界だけ」の独自のルールや暗黙の了解も存在しますよね。

休み時間のドッヂボールでさえ、地方ルールや、そのグループ独自のルールがあるのですから・・・。(長男にとっては重要な「給食のおかわりルール」も、クラスごとによって違うので、真っ先に聞いてきました)

「郷に入れば郷に従え」って言いますが。。。

クラスごと、先生ごと、グループごとの、独自の決まりごとを読み取るのは、「周りを見ながら動く」「自然と学ぶ」「空気を読む」が苦手な子には、ちょっとハードルが高いように思います。

「分からなければ聞く」「忘れる前に書く」を習慣づける事で、自分のいる世界のルールや価値観を、ある程度は尊重しつつ、彼のマイペースで独自の世界も守っていけたらな、と思っています。

(勿論、中には、大人から見れば、しょーもないルールもありますが、子ども達にしたら大事な価値観だったりもするんですよね)

実は私も、お母さん同士や、習い事の先生へのマナー、PTAや町内会などの、小さな集団内でのルールは、さっぱり分かりません。

私の経験上、なにも気にせず「フツーに」していると、気がつけば、いつの間にか浮いているんですよね〜。

なので、「こういう時、どうしたらいいのか分からないので、教えて下さい」って素直に聞くと、大抵は皆さん快く丁寧に教えて下さいます(誰に聞くかの人選が結構大事かもしれませんが...)。

それに、当たり前そうなことでも聞くことで、「この人はそういう人なのね」って、いい意味で理解して貰えます。

私には、慣例や形式ばったことや社交辞令は、正直メンドクサイもののように感じられますが、全くその世界の価値観を無視して独走してしまうと、不要な衝突やあらぬ誤解が増えても疲れるので。。。無理しない範囲で、ほどほどにサバイバルしてます。

空気なんて、読めなくたって、聞けばいいんです。

もっと大事な事に、時間とエネルギーを使えるように、省エネのための工夫だと、うちの子には教えていきます。

 

facebook 楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note2017.4.28投稿-No.190

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