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執筆者の写真楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

聴覚の過敏症についてのお手紙 -無料ダウンロード

更新日:8月27日

【支援ツールのシェア】「聴覚の過敏症についてのお手紙」無料ダウンロード


■聴覚過敏の子への理解と配慮をお願いする


そろそろ夏休みが見えて来たこの時期、お子さんはもう新しいクラスに、慣れましたか? うちは、聴覚の過敏症がある次男が、このところ体調を崩しがちだったので、今年もイヤーマフの持ち込みをお願いしました。

うちでは、過去に何度か学校にイヤーマフを持ち込みましたが、まだ見慣れない子が多いので、その都度、クラスのお友達にお手紙を書いて説明し、理解をお願いしてきました。

(通常学級で学ぶ次男は、診断のないグレーゾーンだし、伝え方に結構コツがいります。)

ただ、こういうことも、その時々のクラスの雰囲気によって、イヤーマフが必要だったり、部分的・一時的に必要だったり、一年間なくても大丈夫だったり…と環境次第だったりもして、その都度お願いしたり、しなかったりも、正直、結構メンドーになってきました。 視力低下にメガネ、花粉症にマスクは、既に「常識、フツー」になっているから、特に説明が要らないのにな〜。

・・・なんて、私は思うわけです。

そこで、微力ながら、聴覚過敏について広く知ってもらうために、小学生にも伝わるように、できるだけ分かりやすい文章を意識して、私からお手紙を書いてみました。

低学年向けと、高学年向け、それぞれ作ってあります。


低学年向けのお手紙↓


高学年向けのお手紙↓



聴覚が敏感な子は、自閉症や発達障害のある子だけではありませんし、クラスの他のお子さんの中にも、聴覚がいいほうで「にぎやかな場所はちょっぴり苦手」なんて子は、一定の割合はいると思うので、診断のある・なしに関わらず、こんな風に伝えれば、イヤーマフなどの持ち込みや、聴覚の過敏症について、理解してもらえないかな?と期待しています。

逆に、「自分だってうるさいの苦手なのに、なんで◯◯くんだけイヤーマフを使えるの?」と疑問に感じる子がいる場合には、「腹痛で学校をお休みする程」「パニックで体育館に入れない程」というように、その子の過敏症の強さが学校生活に支障が出る程であるという、具体的な例での説明があるといいと思います。

(まあ、私は、どんな子でも、本人が希望すれば症状の程度に関わらず、使わせてあげたらいいんじゃないの、と思っていますが・・・)

実際、次男のイヤーマフのことで先生からお話して頂けると、毎回必ず、「私もそうだよ」なんて、後で次男に話しかけてくれる子がいたりします。

イヤーマフを使う・使わないに関わらず、「自分だけじゃないんだ」って思えるだけでも、負担感がお互いにずいぶん違うと思います。

ですので、このお手紙は、お母さん・お父さんがお子さんの聴覚の過敏症について説明したい場合だけでなく、親や周りに気づかれていないけれど、聴覚過敏傾向でしんどそうにしている子が気になる先生や、支援者さんなど、内容にご納得頂けるようでしたら、是非、啓発用の掲示物等にもご活用頂けたら嬉しいです。

そして、イヤーマフや耳栓は、あくまで症状を緩和するための自衛手段であり、聴覚の過敏症自体を、根本的に解決してくれるわけではないのは、花粉症のマスクと同じです。

でも、春先でマスクしてれば「ああ、花粉症なんだね」と、説明しなくても分かってもらえるのと同様に、いつかは、イヤーマフをしている子がいたら「ああ、聴覚の過敏症なんだね」と、説明しなくても分かってもらえる、視覚的な記号になれば、と私は思っています。

そんな日がくるまでは、やはり、親や周りの大人、そして本人自身が、ひとつひとつ説明していかなくてはならない場面が、まだまだあるかもしれません。

そんな時に、このお手紙が、伝え方や啓発活動の一助として、お役に立てたら幸いです。

【支援ツールのシェア】


楽々かあさん公式HP>Share/支援ツールのシェア2 からも、どなたでも無料ダウンロードできます。HPの利用規約にご同意の上、ご利用下さい。 「耳がとってもいい子のおはなし」(低学年用)無料ダウンロード(PDF,A4)




 

facebook 楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note(2017年7月3日 投稿)No.194


関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」大場美鈴・著(ポプラ社/2016) p.169-収録 →Amazonで見る



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