楽々式サポートブックのページに、主に小中学校の通常学級の先生向けの「楽々式 先生のサポートブック 〜発達障害・グレーゾーン対応の基本」を追加しました!
どなたでも無料ダウンロードできますので、ぜひご活用ください(PDF、はがきサイズ想定 全25ページ。文末に無料ダウンロードリンク有り)。
■「楽々式 先生のサポートブック 〜発達障害・グレーゾーン対応の基本」について
今回の「先生のサポートブック」は、以前のお子さんの学校連携のために作った「楽々式サポートブック」巻末付録用の4枚の「よくある困りと対応例カード」の情報を更新するだけのつもりが……。
「最低限必要なこと」を全部盛り込んだら、結局全25ページになってしまいました(まあ、A4換算で6枚くらいですが)。
教室の中での発達障害・グレーゾーンの子達への理解と対応をお願いするのと同時に、先生自身をサポートするという視点を持って制作しています。
通常学級の先生が大変ご多忙なのは重々承知してますので、要点のみ、大事なところのみを、できるだけ簡潔に端的にまとめました。例えば、プリントしてはがきフォルダーなどに入れて、困った時のハンドブック的にお使い頂けたらと思います(より詳細で正確な情報は専門書等をご参照ください)。
「先生のサポートブック」にある対応や工夫・合理的配慮等は、比較的よくあるものや、汎用性が高いものを私の判断で例として優先して掲載しています。
でも、本来、発達障害のある子への対応は個別支援・個別対応が基本であり、また、地域・学校・学級ごとに事情も異なるので、内容を参考・ヒントとしつつも、それぞれの子と実際の状況に合わせて、適宜柔軟にアレンジして、ご判断・ご活用頂ければ幸いです。
■内容
自分で言うのもなんですが、ベストセラー子育て本の著者であり、教育専門誌や専門メディアでの連載経験もある私(大場美鈴/楽々かあさん)の知識と実践経験を総動員して少々強引に圧縮したものを、無料公開しています。正直、有料でも全然いける、充実の内容だと自負してます!
まあ、見てもらったほうが早いので、【目次】と【一部抜粋(画像)】を掲載しますね(画像はクリックで拡大表示→スワイプ。楽々かあさん公式HP>楽々式サポートブックのページからは、全ての画像が確認できます)
【目次】
■理解編
・発達障害とは...? ...3
・主な発達障害 ASD(自閉スペクトラム症) ...4
・主な発達障害 ADHD(注意欠如多動症) ...5
・主な発達障害 LD/SLD(局所性学習症) ...6
・その他の発達障害と周辺領域 ...7
・二次障害の予防と改善 ...10
■接し方の基本編
・子ども達と信頼関係を築く 接し方の基本10 ...11
・どんな子にも伝わる 声かけ変換の基本 ...12
・子ども達を肯定的に見る 凸凹変換の例 ...13
・個別対応の前に... 教室環境を整える工夫 ...14
・個別対応の前に... 選択肢を増やす工夫 ...15
■支援編
・発達障害3大勘違いと対応のコツ ...16
・発達障害全般の基本的対応 ...17
・ASDのよくある困りと対応・合理的配慮の例 ...18
・ADHDのよくある困りと対応・合理的配慮の例 ...19
・LD/SLDのよくある困りと対応・合理的配慮の例 ...20
■先生のサポート編
・チームでのサポート体制 ...21
・保護者への伝え方 ...23
・頑張りすぎないための10箇条 ...25
【一部抜粋(画像)】
■ご利用について
著作権は放棄しておりませんが、改変なしなら許可不要で職員室や教員研修等でもお配り頂けます(当サイト以外のWebクラウド等からの不特定多数へのダウンロード配布や出版物・論文等への引用を超えた無断転載は不可)。
教員研修や各種媒体等でご紹介いただける場合は「出典:楽々かあさん公式HP https://www.rakurakumom.com/ 」等とご明記ください。
保護者様から、お子さんの「楽々式サポートブック」の巻末付録等として、必要な箇所だけ先生にお渡し頂く…などももちろんOKです。
無料ダウンロード:「楽々式 先生のサポートブック」(PDF、はがきサイズ想定、25ページ)
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余談。
実を言いますと、今回の「先生のサポートブック」制作の本当のきっかけは……。
なんと、小学生時代、毎日のように「学校イヤだ、イヤだ」と言い続けた"あの”長男が、紆余曲折を経て、この春より大学生になり「オレ、先生になるかも」とか言い始めて、教職課程を取るからなんです。しかも、新一年生の時に「国語のある日は学校行きたくない!」とひっくり返って泣いていたのに、よりによって国語教員…(英語や社会のが得意そうなのに…)。
……相変わらず、長男は母の想像のナナメ上をマイペースに飛んでゆく生き物です。
公立校・私立校両方経験し、中学受験でも大学受験でもかなり苦労した長男は、学校教育に対して、彼なりに思うところがあるみたいで、なにかと遠回りしてきた長男にしか言えないこと、できないことがあると私も思うので、「あんたみたいな先生を必要とする子はいると思う」と話しています。
(もう一つの職業と迷ってるみたいなので、先生志望が確定したワケではありませんが…)
とはいえ、現在の学校教育(特に公教育)や先生方を取り巻く環境は、少子化や人手不足、教員の労働環境や待遇の問題、過剰で多様な業務負担等による過労やなり手不足など、危機的状況と言っていいほど課題が山積みなので、私も「本人の希望は応援してあげたいけど、先生なんて大丈夫かな…」と、正直心配でもあります。
なので、彼が先生になるかもしれない数年後までには、学校や先生を取り巻く、いろんなことのハードルが少しでも下がっていますように……と願いを込めつつ、微力ながらも私ができることを続けて、ゴルゴ13並みの超遠方からの援護射撃で、今後も現場の先生方をさり気なく応援したいなと思っているところです。
関連著書:「発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換」
大場美鈴・著(2020.6 あさ出版)→Amazonで見る